保険商品を販売する営業マンが受け取る手数料が高い?

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保険商品は営業マンに入る手数料が高い

このようなことを平気で言う業界関係者(現役で金融業界にいる者、過去に保険営業をしていて脱落した者、FP、評論家)がいます。
本当に無知であり、失礼であり、バカバカしいことを言うと思います。
本当にそうであるのなら、とんでもなく離職率が高い業界のはずがありません。
皆さんもよく聞くのではないでしょうか?
「保険営業の人はすぐやめる」「保険営業は離職率が高い」
といったことを。

離職率が高いということは、
「保険商品を販売する営業マンは儲かるみたいだからやってみよう!」(^▽^)
と入ってきた人たちが、続かずに脱落しているということです。
つまり、多くの人たちはその高いと言われている手数料で”やっていけない”ということです。

もし、保険商品の手数料が高いということを人件費に対して言いたいのなら、

保険商品は営業マンに入る手数料が高い
のではなく、
営業しない・できない「役職員」「事務員」が多く、かつ彼ら彼女らの給料が高い

というのが正しいでしょう。

あなたの給料と経費はどうですか?

あなたがサラリーマンの営業として、給料(事業者負担の社保含む)以外の経費はどうでしょうか?
「交通費(出張・宿泊費)」「郵送・配送費」「仕事上の電話代」「仕事上のPC関係費」「通勤交通費」「取引先との交際費」「販促・広告費」等
これらをあなたがあなた自身の給料から負担されていますか?
何より、毎月の給料はあなたが成績をあげようがあげまいが定額もらえますよね。
そこで、あなたが「月給40万円」(事業者負担の社保含む)もらっているとしましょう。
他に、あなたが「仕事上使う経費」を合計するといくらほどになるか、計算したり、考えたことがありますか?
(多くの人はないでしょう)

保険会社がそれらにかかる費用(時間費用+人件費用)を保険営業マンに対して実費で払っていると思いますか?
払っていると思っているのなら世間知らずだと言っておきます。
一般的に、保険の営業マンは「基本給」的なものはなく、「交通費(出張・宿泊費)」「郵送・配送費」「仕事上の電話代」「仕事上のPC関係費」「取引先との交際費」「販促・広告費」等も原則自己稼ぎ自己負担の世界です。
つまり、保険会社は保険営業マンに対して、ただただ「成果給」的なものを支払うだけで、そのほかのことは考えていないということができます。
そう、生活給も退職金も福利厚生も。
そういう世界だというのは、業界関係者なら常識レベルで知っている、または知っておかないといけないことです。
過去に保険営業をしていた脱落者が平気で言っているのを見かけますが、まったく頓珍漢です。
「だから脱落したのだよ」とシャアのように言ってあげます。

(画像)機動戦士ガンダム

的外れなことを言う人たちは、自分の仕事のことを振り返って考えてみるといいでしょう。
自分に支払われている「手数料」はどうなのか!?
例えば、
MR(医薬情報担当営業)で年収1千万円の人がいたとして、「薬品代をぼったくりしやがって!」と言われたらどうですか?
以前は接待交際費をめちゃくちゃ使えていたと思いますが、それも同じで「健康を害した人たちからぼったくりしやがって!」と言われたらどうですか?
気分いいものではないでしょう?

粗製乱造されたネット記事や雑誌記事に書かれている業界関係者(現役で金融業界にいる者、過去に保険営業をしていて脱落した者、FP、評論家)の「保険営業マンが受け取る手数料が高い」云々話は、まあ不勉強極まりないということがわかります。
そのような人たちが語る保険や投資の話は、大概机上の空論とテキスト本の丸写しです。
業界無関係者が言うのはわかります。知らないのですから。

自分の無知さを知るべきです。



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