金融資産構成は各国それぞれ
三菱UFJ国際投信のコラム「投信調査コラム 日本版ISAの道 その189」のご紹介です。
最新の記事に、日本の家計金融資産を主要国(G7)と投信大国オーストラリアを加えて国際比較したものがあります。
今回はそのデータを参考にし、私たちの金融資産構成を考えていきましょう。
まずは、日本、米国、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、カナダ、オーストラリアの金融資産から、金額比較でのグラフです。(円換算)
もちろん人口比もありますが、アメリカが突出していますね。^^
以前にも指摘していますが、アメリカは超スーパー富裕層が超スーパー金融資産を保有しており、その層が株式等の大部分を保有しています。
また、投資信託は確定拠出年金(401K=資産形成世代が多い)が大部分です。
ただ、一人あたりの金融資産保有額は、アメリカ人よりも日本人のほうが多いです。
次のグラフは、金額ではなく金融資産構成比です。
こういうグラフを見て、どう思われますか?
「各国それぞれだな。どれが正解ということはないんだな」
とシンプルに思われませんか?
各国それぞれ金融資産の構成に違いがあります。
違って当然です。
各国それぞれの金融制度事情があり、各国国民それぞれの事情があるからです。
今回のデータからも言えます。
もっと投資しよう!!
という話は、説得力ならびに信憑性に欠けます。
それは金融庁が言う「貯蓄から資産形成へ」でも同じです。
ちなみに、日本で金融資産をしこたま保有しているのは「高齢者」です。
そのような視点から、この構成比に変化が起こることはまずないでしょう。