マネースクール業者の変額保険説明の間違い⑨

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指摘項目⑨「井の中蛙、大海を知らず」について

次回、『井の中の蛙、大海を知らず』として、著者は「お客様の資産をこれだけふやしてます!すごいでしょう?」と自慢していますが、本当に世間知らずだということを思い知らせる内容をお伝えいたします。

と、前回の終わりに予告しておりました。
それでは、お伝えいたします。
著者は、投資をするにあたり「どのくらいの期間でどのくらいふえるか」という質問がお客様からあった場合として、著者の会社(グループとなっていました)のお客様の投資状況を掲載していました。

不安の一部を払拭することはできるかもしれません。「実績」というのは大きな説得力を持つ材料ですから。
運用の世界で仕事をしている人間は、過去の実績をベースにした統計や実数をとても大切にします。また、優秀な金融マンであればあるほど過去の歴史を学びます。
月並みなセールスマンは今、目につくトレンディーなニュースをもとに、適当に将来の予想をして金融商品を販売していますが、これは誠意も責任感もない行為だと思います。
私たちは未来が分からないから、過去しか教えてあげられないということです。

と書かれていました。

著者は、自慢するためにでしょうけど、著者グループ会社の顧客の投資信託の投資実績を紹介していました。
2001年2月~2014年1月まで、抜粋すると下記のような感じでした。(2015年3月4日現在として)
左側は「口座開設時期」、右側は「投資元本の増加率」。
きっとBESTな結果をピックアップしているのでしょう。

2001.2  増加率:128.44%
2002.1  増加率:163.90%
2003.2  増加率:149.49%
2004.5  増加率:150.20%
2005.3  増加率:129.95%
2008.6  増加率:148.84%
2009.3  増加率:148.57%

それでは、私がご契約(一時金投資)をお預かりさせていただいておりますお客様の状況(2015年7月6日現在)を下記に記します。
著者のと比較してみましょう。

1998.6 増加率:139%(保険=解約返戻金)
2001.3 増加率:123%(保険)
2003.2 増加率:178%(保険)
2004.7 増加率:152%(保険)
2006.4 増加率:160%(外貨保険)
2008.1 増加率:148%(投資信託)
2009.3 増加率:240%(投資信託)

一番下に記載しております私のお客様(2009年3月)の投資信託の実績をご覧ください。
著者の顧客と同じ時期にはじめられた私のお客様との実績の差、歴然としていませんでしょうか?
おそらく同じ証券会社を使っている可能性が高いですので、「銘柄選択」やそれこそ著者が言う「アドバイス」の差でしょうか?そうなのでしょう。
著者の顧客は、もしかして途中でリバランスとか言われて、いらぬ手数料(おかわり営業)や税金をとられてしまったのでしょうか?
それであれば可哀想ですね。

私のお客様の投信資産で最も良い方の成績は、2.4倍になっていますが、著者の顧客の実績で2倍になっている方はいないようですね。
どうでしょう?
「井の中蛙、大海を知らず」とはこういうことを言うのでしょう。
著者はその著書等の中で「定額の保険商品」や「外貨建保険」や「一時払の変額保険」を否定していますが、上記の私がお示しした状況はそれらの商品と「投資信託」です。
著者が自慢するほど、著者の会社はお客様に対してとびぬけた実績をだせているというのでしょうか?
私のお客様の保険商品を含めた実績との差で、とびぬけた実績をだせているというのでしょうか?
笑わせますね。

出版の半年前に金融庁の行政処分を受けていた著者

私も保険のプランナーの一人ですが、著者も保険のプランナーのはずです。つまり同業です。
私以外にもお客様の資産形成・資産運用について大きな貢献をしている保険のプランナーは多いです。

しかし、著者が書籍他で保険のプランナーに対して「資産運用についてのレベルが低い」かのような表現をとても下品な言葉を使って表現しているのを幾度となく見てきました。
このあとにでてきますが、この著書には「ゴミ」などの表現もあり、普通の人間なら発しない言葉で誹謗中傷してくれています。(著者は日常的に差別的用語を使っているのかもしれませんね)
著者は、この著書にもありましたように「能のないアドバイザー」という本当に失礼極まりない表現を使って同業他者を平気で誹謗中傷するかなり品のない人間です。(人格に問題があるのではないでしょうか?→著者もこのように言われたら嫌でしょう?すべて因果応報です。)

しかし、言わせていただきます。著者こそが「変額終身保険・変額有期保険で積立投資が一番だ」と明らかに自分たちの手数料のために平気でウソを言い(これは法令違反の可能性がとても高く)、お客様の資産を棄損し、業界の信用を損なうやり方をしているトンデモプランナーでしょう。
(あえてきつい表現はおさえました)

なんと著者の会社は、昨年の秋に「金融庁から行政処分」(この段階で普通ではありません)を受けています。
それだけの危ないレベルだということがわかるでしょう。
驚くことに、この本はそのあとに書かれています。
つまり、反省の欠片もない態度だということです。

反省の欠片もないことが次のところからもわかります。

販売の資格を有しない銀行マンが法律違反をして、変額保険の販売に関与したことが社会問題化しましたが、その売り方そのものが本来の投資のルールからとてつもなく逸脱していたことは、この本でこれまで述べてきたことを理解していただければよく分かると思います。

と書かれていました。銀行が行ったことについて非難しています。
では、著者の会社の行政処分事項にあてはめてみましょう。

>販売の資格を有しない銀行マンが法律違反をして、変額保険の販売に関与したこと
販売の資格を有しない著者の会社の社員が法律違反をして、投資信託の販売に関与したこと

>その売り方そのものが本来の投資のルールからとてつもなく逸脱していたことは
変額保険について、そっくりそのままブーメランですね。自分のことを棚に上げて銀行のことをバッシングしています。
常に他を誹謗中傷するやり方ですが、自分たちも同じだということがわかっていないようです。(中高生の不良ですね)

奇しくも著者本人も過去のことは重要だということを書いています。(当記事の一番上の四角の枠部分)
>「実績」というのは大きな説得力を持つ材料ですから
確かに!
確かに大きな説得力を持ちますね。
行政処分を受けた会社の代表の書いた書籍は、また新たな処分を受ける可能性があることをしていると匂わせていますし、その証拠をキレイに残しています。
(というよりは、弁護士が損害賠償請求をすることができるかなり確度の高い証拠品ともなるでしょう)
一事が万事です。

とにかくこの著者は品がなさすぎる!

著者は、いつも他のFP、保険募集人、金融商品仲介業者を”罵倒”しまくっています。(中高生の番長気取りか?)

変額保険も、どこで買うか、いや、誰から買うかで、宝にもゴミにもなるということを忘れないでください。

と書かれていました。

皆さんはどう思います?
これは担当者の違いによって、変額保険という商品が「ゴミ」になると言っているのです。
ある意味、他の担当者(人間)を「ゴミ」扱いしているとも解釈できますね。
同時に、変額保険という商品自体もバカにしているのではないでしょうか。
変額保険という商品は、この著者の認識レベル(間違いだらけ)で作られているような低レベルなものではありません。
私は、変額保険の死亡保険金のお支払手続きもさせていただいておりますし、多くのご契約もお預かりさせていただいております。

とにもかくにも、この「ゴミ」発言について、私は「人としてこの発言はいけない」と思いました。
失礼のレベルを超えています。
まさに”人権差別的用語”です。
私はこの部分で、この著者に対して「品位」がまったくない人間だと理解し、著者の「変額保険の知識のなさ、認識の甘さ」「手数料のために初心者を騙そうとしている内容」をHPコラムに書こうと決めました。完全に世直し精神です。
このような、「人」を「ゴミ」発言するような人間を許せるほど私は寛容ではありません。

私は、プロフェッショナルとしてプロの世界にアマチュアが紛れ込み、多くの方の大切なお金を毀損させていっている事実・存在を世間に知らしめておく必要があると思いました。

金融庁、メディア、弁護士の方々が動くべき事案です。

保険会社に正式回答を求めました

≪ 質 問 ≫
変額保険は募集人(担当者)によって、お客様の解約返戻金の運用実績に対してある意味、宝(保険料累計の2倍、3倍)にもゴミ(元本割れ)にもなる可能性がある商品でしょうか?
つまり、担当者の責任を問う商品でしょうか?

変額保険(終身型・有期型)は、運用実績に基づいて保険金額※・解約返戻金額が変動(増減)するため、損失が生じるおそれがあります。この運用リスクは、保険契約者に帰属します。
※死亡保険金・高度障害保険金につきましては、運用実績にかかわらず基本保険金額のお支払を保証します。

当然の回答です。
変額保険もそう、投資信託もそう、著者自身「投資は自己責任」という言葉を使って販売しているでしょうに。

担当者の力で「宝」にも「ゴミ」にもなるというのは「言い過ぎ」です。
この著者、いい加減にしといたほうがいいです。
あえて著者と同じ言い方で指摘しておきます。
そもそも著者らは、死亡保障商品である変額保険を積立投資だとして販売している時点で、お客様が一生懸命働いて拠出したお金(保険料)がゴミになっていることがわかっていないようです。著者らが開催しているマネースクールとやらは「死亡保障販売」が目的なのでしょうか?「投資ルール説明」が目的なのでしょうか?前者でしたら、その広告自体「ウソ」(詐欺チック)になりますね。後者でしたら、やはり損害賠償ものですね。

目的にあっていない=適合性の原則にあっていない
契約者の皆さんは、損害賠償請求をするべきです。
保険業法違反、金商法違反、消費者者契約法違反として。

この本、かなりの部分が「ウソ」のオンパレードではないでしょうか?(ある意味、奇跡的な本ですね)
しかし、出版社もこのようなデタラメな本をよく出したものです。

自分に自信がないから常に他者(社)への誹謗中傷を忘れないのか

ここでも著者は他の会社のFPへの誹謗中傷を忘れていませんでした。(当記事の一番上の四角の枠)
>月並みなセールスマンは
あのね・・・いちいち・・・
とにかく言葉が失礼すぎます。とんでもなく品がない人。(中高生レベル)

>適当に将来の予想をして金融商品を販売していますが
この著者も将来の予想をしていますが、どうしたのでしょう?
著者は、この本のタイトル(表紙)部分や冒頭部分等で「毎月1万円の積み立てで30年間かければ1千万円」(約3倍)になるかのように、将来の予想をしています。(この理論自体、滑稽なんですけど)
自分でも同じように予想めいたことをしているのに、他人がするのは思いっきり否定しているのですね。(打たれ弱いな~)
著者の会社の人たちも著者の言動や行動のおかしさを指摘してあげないと・・・
もしかして、裸の王様なのかな?

>これは誠意も責任感もない行為だと思います
積立投資として、変額終身・変額有期をすすめている時点で著者こそが「誠意も責任感もない」と言えるでしょう。
このコラムを読んだ方から、もう笑われています。

>私たちは未来が分からないから、過去しか教えてあげられないということです。
「あ・げ・ら・れ・な・い」
吐きそうになりました。
わからないなら、もっと謙虚になりなさいよ。
言葉と行動が一致していません。(ウソをつく人間の典型的なパターン)
損害賠償請求されても、論理矛盾、論理破綻するのでしょう。

当ブログをお読みいただいている皆様

毎日、多くの方がこのブログをお読み下さっています。
この問題に気づかれた積立投資として変額を契約させられた方、
この問題を勉強されている保険募集人の方、
皆さんが声をあげない限り、被害者と被害額は大きくなるばかりです。

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