マネースクール業者の変額保険説明の間違い⑧

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指摘項目⑧「お客様には明らかに不利益な変額で積立投資をさせ、自分は投信」

著者自身は変額で積立投資をし、間違っても投信で積立投資をしているということはないでしょうね?
著者自身の行動、興味ありますよね。
このことについて次回みていきましょう。

と、前回の終わりに予告しておりました。
それでは、衝撃の事実を見ていきましょう。

私はこの15年間で、およそ(   )円を積立投資して(   )円くらいふやしています。そのように、金融機関の取引明細書を見せながらお話しすると、それだけでお客さんの目が点になります。
だから、私のところに来なさい!というのは営業的すぎますが、そういうアドバイザーからアドバイスを受けるべきだと思います。

と書かれていました。

著者や著者の会社は間違いなくお客様に投資商品を販売した手数料で収入の大部分を得ているものと思われます。
著者は、現在も現役でありながら、お客様から得たその手数料収入からの資金(生活費等以外)を使って投資をしている現在進行形の金額を公表していました。
そのこと自体(保険募集人・金融商品仲介業者として)普通の感覚とは言い難い、ある意味異常といった感じではないでしょうか?
また、その毎月投資金額が社会通念上巨額(15年間の積立投資合計額からみて、サラリーマンの平均年収を軽く超えている計算になります)でした。(著者の会社の社員にもそれだけ多くの給料を払っているのでしょうか?余計なことです^^;)
(※本文中のカッコには金額が書かれていましたが、ここは空白にしておきます。ここはかなりプライベートな部分として空白にしておきます。ただ、1.6倍にふえている数字でした。)

>それだけでお客さんの目が点になります
これって自慢?
こんなことを書いて、自分よりも資産がないお客様や世間の人々をある意味見下しているのでしょうか?
自分の金融資産残高(積立投資分のみ)をアピールする意図は何なのでしょう?(自分たちのしている間違いやデタラメなことが指摘されていることに対して、目を背けさせるための焦り?)
この著者って、本当に人として「普通」の感覚の持ち主ではないと思います。
ビジネスマンとしても、本当に保険募集人? 金融商品仲介業者? FP?

さて、まず次のキーワードでこの著者がしている積立投資商品は「変額終身保険」「変額有期保険」ではないということがわかります。
>金融機関の取引明細書を見せながら
これは株式や投資信託において使う書類(言葉)です。
大変残念ですが、著者は自分自身が行う積立投資商品としては変額保険を採用していないようですね。
大変驚きであり、よくある怪しいビジネスと同じような匂いを感じてきます。

>私のところに来なさい!
吐きそうになりました。
投資助言業(お客様との間で締結した投資顧問(助言)契約に基づいて、有価証券など金融商品への投資判断について、お客様に助言を行います。投資判断はお客様自身が行います。)でもしているのでしょうか?
きちんと内閣総理大臣の登録を受けているのでしょうか?
無資格でそれと同じようなことをしていたら大変です!

「自分の収入源となるお客様へ販売している積立投資商品」
「自分が投資収益をあげるために行っている積立投資商品」
大きく違うんです。(結果は雲泥の差となる商品の違い)
お客様へ販売している積立投資商品は、保険会社が「積立投資商品ではない」と言う変額保険で、自分が行っている積立投資商品は、普通ならこの商品を提案するであろう投資信託です。

牛すき焼きを食べようとして、お金を払ってくれるお客様には牛の料金で「豚」を提供し、その得たお金で自分たちは「高級牛」を食べているみたいなものです。(まさに偽装)

お客様には「投資初心者には変額保険で積立投資が一番」だと言って変額保険を積立投資商品だとして販売し、とんでもなく高額な手数料を得る。
結果的に著者はその手数料から給料を受け取り、そこから自分は投資信託で積立投資をする。その結果を自慢して、「私のところに来なさい」的なメッセージを発信し、また変額を販売する。うまくいってなくてもいずれは私のように資産をふやせると洗脳していく。
これって・・・・・・・
漫画やドラマ、昔話にでてくる「奴隷に働かせて貧しい暮らしをさせ、自分たちは裕福な暮らしをしている」構図ですね。
ひどい!
著者は、お客様を自分のための”納税者”だとでも思っているのでしょうか?
北朝鮮か?

自分の投資成績を自慢する前に保険会社からの手数料を披露するべき

自分の投資成績を自慢する前に、変額保険を販売した生命保険会社からの年間手数料(新契約+継続)を契約者に発表するべきでしょう。
きっと、(変額を取り扱っている)取引保険会社の販売商品はほとんど変額ばかりでしょう。
それをしたあとに、自分の投資成績を自慢してください。
お客様の反応をきちんと受け止めて。

著者は、「投資初心者は変額保険が一番だと確信している」とのこと。
投資の世界では本当にダメダメ君ですね。
投資初心者が積立投資をはじめるのなら、すすめるのは「インデックス投信」(指数)もしくは「確定拠出年金(DC)」です。
それができないのなら、FPとして他人様に投資なんてすすめるべきではありません。
それが・・・
これまでのこのシリーズで明らかになったように著者も理解していない(理解して言っているなら詐欺でしょう)ことがわかった「変額保険」を投資初心者にとって一番だなんて滑稽です。
投資初心者は変額保険が一番だというのは、カモにしやすいということではないでしょうか?

このふたつの商品、販売者側に入ってくる手数料の「率」は雲泥の差となります。
手数料がイメージできないと思いますので、ザックリお伝えしますね。
30年ほどの保険料払込期間がある変額保険と投資信託の「契約1年目」(販売業者の収入はまずここがポイントになっています)の手数料の差は「20~30倍」ほどあると思います。
著者は「変額の保険料(掛け金)は少額で」と強調し「(無理な拠出をさせない)良い人」(?)のイメージをだしていますが、投信は手数料率が低いため少額では「収入」にならないのでしょう。
変額は手数料率が高いので「収入」になるのでしょう。
つまり投信で変額と同じほどの収入を得ようとすると、「20~30倍」ほどの拠出額が必要になるということです。
ウソにウソを重ねてウソばかりです。

著者や著者の会社やその他のマネーセミナー業者が積立投資として変額をすすめる理由はここにあるのではないでしょうか?
いえ、これしかありません。
(反論ある業者、いえ、反論できる業者はいないでしょう→いつでも言ってきていいですよ。しかし、実名で反論してくる覚悟は全くない業者ばかりでしょう。完全論破されますから。大恥をかくから。集団訴訟のきっかけになるかもしれないから。)
そもそも変額を積立投資商品としてすすめること自体、「意向把握」「適合性の原則」に反しているのですから。
著者やその他のマネーセミナー業者に出入りしている変額保険の取り扱い保険会社の営業担当者は同罪だと思います。
(損害賠償されても仕方ないでしょうね)

私は一貫して言っていますが、保険代理店や金融商品仲介業者が金融商品を販売して収入を得るのは悪いことではありません。(弊社も保険代理店です)
悪いのは、それがお客様にとって明らかに不利益な商品をすすめることです。
これは”絶対に”してはいけません。

そのような「してはいけないこと」をやっていくことにより、お客様にはもちろんですが、業界自体が信用されなくなります。
結果的に、真面目にやっている私たちが間接的に被害をうけることになります。事実、過去多くのことが一部の悪人の仕事により被害を受けてきています。
私たち保険募集人は、保険代理店営業(ソリシター、サポーターと言われる人々)のようなお気楽なルートセールスのサラリーマンとは違います。
私たちは、直接お客様に会い、お客様のご家族に会い、死亡保険金のお支払いの手続きをし、入院・手術給付金のお支払手続きをします。
保険代理店営業のサラリーマンの大多数の人はそのようなことをしませんし、この仕事の本質を知りません。
本質を知っている私たちが”悪”を排除する情報を発信したことに対して、最低限動かないといけないでしょう。それが動かない。保険業界のサラリーマンのレベルの低さを感じます。(不快に思った、または反論ある保険会社代理店営業の方、どうぞご連絡ください。)

まるで新興宗教かネットワークビジネスか詐欺集団か!?

実は、お客様から実際に聞いたことですが、この著者の会社が行っている契約者向セミナーで以下のようなことを言っていたそうです。
「自分は毎月(   )円積立投資をして、現在それによる資産は(    )円になっています!」
と、上記の書籍に書いていることをとても多くの契約者たちを前にして自慢していたそうです。

私は、投資の結果というのは「運」と「偶然」に左右される、それぐらい謙虚な姿勢が必要なものだと思っていますし、お客様にもそのように言っています。
この著者もきっとリーマン・ショックで大変な思いをしたはずです。
同時に、著者のお客様の資産も大きく毀損させたはずです。
それがどうでしょう。
世界的な金融緩和やアベノミクスの株高や円安で市場環境が大きく改善し資産がふえたことがあたかも”自分の実力”だと思っているようです。
まさに、自信過剰(オーバーコンフィデンス)です。
著者は知らないようです。
市場環境が良いと”誰でも”恩恵を受けられます。
このようなタイプの人って、本当に可哀想な人種(井の中の蛙 大海を知らず)ではありますね。

お客様は上記の発言を聞いてこう思ったそうです。
「それを聞いて、正直引きました」
そうですね。私でもそうなります。

もう異常な世界ですね。
それを聞いた契約者(お客様)の皆さんは思わないのでしょうか?
「何かおかしい」「何かあやしい」
あなたたちの業界やお勤め先で、このような異常なことを平気で言う人たちがいますか?
そのような上司や同僚、取引先がいたらどう思いますか?
このやり方、どこかの新興宗教かネットワークビジネスか詐欺集団みたいな話です。
さらに、お客様は言われました。
「このおっさん、自分の毎月の積立投資の原資(=巨額)が誰からもらったものかわかってるの?」
おっしゃる通りです。

預金通帳を見せろという異常な見識

そのFPがお金をふやしていると明言するのであれば(本当のFPであればお金の管理はきっちりしているはずですから)、その人の預金通帳であるとか、お金がふえにくくなった20年くらい前からの金融機関の残高報告書、取引明細書の履歴を見せてもらってください。
そのFPが本当にお金をふやしていたら、その人と同じ商品を買えばいいだけの話です。それが一番シンプルかつ正確なアドバイザーの見分け方だと思います。

とも書かれていました。

>本当のFPであればお金の管理はきっちりとしている
あの~・・・、「FP」と「お金をふやしている」は決してイコールにはなりませんし、「管理している」と「ふやしている」もイコールにはなりません。
なんか世のFP資格者にケンカ売っていますね。(中高生の不良みたいなものです)
>その人の預金通帳であるとか
「預金通帳見せろ」って・・・。こわい発言をしますね。
普通の人の感覚ではありませんが、どこの世界の人ですか?
しかし、なにを焦っているのでしょうか?
何を競っているのでしょうか?
「著者は大金持ちです、えらいです。」って言ってほしいのでしょうか?
やはり、この本の目的は著者の既契約者向けに書いていて、解約や賠償請求をされないように布石を打っているのではないでしょうか?そう思える内容がわんさかありますね。
>残高報告書、取引明細書の履歴を見せてもらってください
世界の金融緩和、アベノミクスによる円安・株高で投資環境がよくなっている今、”自信過剰”になりすぎていますね。
そこまで言うのなら、”今”ではなくリーマン・ショック直後の著者自身の残高を公表してほしいですね。
”今”は誰でもふえていますよ。変額で積立投資をしている人以外は!
本当に品のない人だ。
自分が銘柄を選んでアクティブ投信を運用しているファンドマネージャーであればまだしも。
私は、投資をしている人や投資をすすめる仕事をしている人は、著者のように自信過剰になるべきではなく、上記でも書いていますが、投資の結果は「運」と「偶然」の影響が大きいものだと思うべきだと、それほど謙虚になるものだとつくづく思います。
>その人と同じ商品を買えばいいだけの話
投資は自己責任ではないのでしょうか?根本の道を踏み外した発言が多すぎですね。
そのような発言をセルサイドが絶対言ってはいけません。
本当に投資顧問のような発言です。投資顧問業を登録していなければ、金融庁処分の対象になりますが大丈夫なんでしょうか?いえ、そうであっても、「その人と同じ商品を買えばいい」はセルサイドの人間としての発言としては完全に不適切です。
商品知識をはじめ、かなり法令無視の姿勢を感じますね。(危ないな)

お客様には明らかに不利益になる積立投資商品として「変額保険」を販売し、その高額な手数料を収入として得、それを使って自分自身は「変額保険」ではなく「投資信託」で積立投資を行い、それの成果を声高に披露する。
著者の会社で変額で積立投資を契約させられたお客様はどう思っているのでしょうか?気づきもしないのでしょうか?変額で積立投資をしているお客様は100%、著者と同じような成果はだせません。たとえば、変額保険で30年積立投資をする契約があったとして、15年ほどで解約返戻金が投資元本の1.6倍になっているのはどのような運用実績になった場合かシミュレーションしてもらいましょう。
もしも変額で著者と同じような成果がでるのなら、その時期に投信で行った場合、さらに好成績となっていることが想定されます。
この著者、本当にすごいです。呼吸するようにウソを平気でつきます。損害賠償請求されたときの対応が楽しみですね。(それにしても、かなり危険!!)

今回、著者がしている商品とお客様にすすめている商品が違うという衝撃を知っていただけたかと思います。
これは著者自身が同じ書籍で書いているんです。
矛盾だらけに気がついていないのでしょう。
実はほかにも矛盾があります。それはまた今度。

次回、『井の中の蛙、大海を知らず』として、著者は「お客様の資産をこれだけふやしてます!すごいでしょう?」と自慢していますが、本当に世間知らずだということを思い知らせる内容をお伝えいたします。

当ブログをお読みいただいている皆様

毎日、多くの方がこのブログをお読み下さっています。
この問題に気づかれた積立投資として変額を契約させられた方、
この問題を勉強されている保険募集人の方、
皆さんが声をあげない限り、被害者と被害額は大きくなるばかりです。

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