マネースクール業者の変額保険説明の間違い⑩

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指摘項目⑩「保険代理店によるセミナーは、保険商品の販促イベントである」について

今回でこのシリーズも10回目になります。
1回あたりの記事が相当長いと思いますので、雑誌にするとかなりの特集ページが組めますね。

さて、ここまでお読みいただいた方はもう十分ご理解されたことと思います。
この書籍で書かれている変額保険についての内容のほとんどは、相当デタラメだということを。
今回は、変額保険から少しはずれまして、この著者はけっきょくマネースクールとやらで行う内容レベル(某外資系保険会社がセミナーのためにつくったコンテンツ)の知識程度しか持ち合わせていないのではないか、そしてそもそもそれは「変額保険を販売することが目的」ではないかという点について指摘したいと思います。

その前に、著者は自身の積立投資が「1.6倍」になっていると自慢していましたが、私自身も確定拠出年金での積立投資実績は「1.7倍」(2015年3月末の運用報告書実績)になっています。
著者は自身の実績をもって「私のところに来なさい!」的なメッセージを発信していますが、著者よりも良い実績をだしている私については褒めてくれるのでしょうか?
また、その私に反論でもあるのでしょうか?
きっとないでしょう。
私は自信満々の著者と同じかそれ以上の実績をだしているのですから。(あれば驚きですね)

ただ、私は資産形成・資産運用について(保険についてもですが)、著者とは正反対の考えを持っています。
私や著者の現在の投資結果なんて、この相場です、誰でも結果はでているということの表れではないでしょうか?相場環境さえ良ければこんなものです。
重要なのは、「リスク管理」「コスト管理」です。

「誰でも結果はでている。」ここに、付け加えておきます。
”変額保険で積立投資をしている人以外は”
変額保険での積立投資をしていると思っている人は悲惨でしょう。
この大相場の恩恵をまともに受けることができていません。リスクをとっているのに。

私は、投資の結果は「運」と「偶然」と「プラスα」が左右するものだと思っています。
自信過剰ではやられてしまいます。

投資結果を実力だと思ってはいけない

まさに著者の性格を表す、このようなことが書かれていました。

ちょっとした妄想ですが・・・、
私が創業してからの16年、日本国中の人のお金の管理を一手に私に任せていただけていれば、私自身がやっているのと同じ商品と同じ方法で積立て投資をしていれば、間違いなくお金が約1.6倍になっていたはず。そうすれば、皆さんが投資のメリットを実感できて、世の中は一気に変わっていたなどと考えてしまうことがあります。

自信過剰だけでなく、かなりナルシストが入っていますね。

この著者、当てもののゲームに参加して、うまく当てることができたと大喜びしている子供と一緒ですね。
販売業者側としてリーマン・ショックでどれだけの投資家が辛い思いをしたのか忘れていますし、著者自身も投資をしていたのならそういう思いをしたでしょう。
それが「今」誰でも恩恵を受けているこの時期に、たまたま自分の結果がうまくいっているからと偉そうなことを言ってくれるものですね。
またまた吐きそうになりました。
この著者の言うとおりに変額保険で積立投資をしている方は文句を言うべきです。

さあこの著者が「子供」だというところを指摘しておきましょう。
まず、この著者は自分がファンドマネージャーではないということを知る必要がありますね。
実際に運用をしている人が他にいて、自分はその人たちが運用している商品をただ選んでいるだけだということ。
それは、一般投資家と同じレベルだということです。

次に、ここが著者が投資について理解していないところだと思うのですが、
>日本国中の人のお金の管理を一手に私に任せていただけていれば、私自身がやっているのと同じ商品と同じ方法で積立て投資をしていれば、間違いなくお金が約1.6倍になっていたはず

(「たとえ話」が下手ですね。^^;)
どうやら著者は投資のことを今一つわかっていないようですので指摘します。
日本国中の人のお金が同じ投資対象を買っていくということは、(売買が成立していくとして)それはそのまま「インデックス(市場平均)」になるということです。
こういう基本中の基本がわかっていずに、自慢ばかりするのは本当に大喜びしている子供だと言えますね。

ここでも大いにわかるのですが、著者は変額保険よりも投資信託をすすめていることにもなりますね。
しかも”日本国中の人”に。
初心者とか関係なくですから、何から何まで矛盾のかたまりです。(行き当たりばったりの発言なんでしょう)

私はこのシリーズにも書きましたが、投資初心者は”インデックス投資”(老後のためなら確定拠出年金)をすればいいと言っていますが、著者は投資初心者は”変額終身保険””変額有期保険”だとメチャクチャなことを言っています。
しかし、日本国中の人には自分と同じ投資信託をすすめています。
初心者とか関係ないみたいですね。(^m^)バレバレ

ここでも言っておきます。
著者のすすめで変額保険の積立投資をしている方は、「”商品損失”+”機会損失”」で損害賠償をしたほうがいいです。

もう一度、著者に教えてあげましょう。(このコラムを読んで勉強してほしいです)
世の中に10本だけ(たとえば日本人が買う)アクティブ投信があったとします。
そのうちの1本を日本国中の人が買っていくと、それが結果的にインデックス投信になります。
そういうことすらわかっていないとは恥ずかしすぎます。

このことで、著者は投資については保険会社が教えてくれたマネーセミナーコンテンツレベル(複利がどう、ドルコストがどう、分散投資がどう、インフレがどう等)しかわかっていないのではないかと思いました。
しかも相当「投資の世界を理解していない」。
著者について気づく点
自分だけでなく、そもそも日本国中の人が”同じもの”に投資をすれば、それがインデックス(市場平均)になるということがわかっていないようです。
ここから想定できることは、
おそらく、弊社セミナーで本質をお伝えしている「複利のリスク」「ドル・コストのリスク」などもわかっていないのでしょう。
なにより、「30年の積立投資で投資元本が3倍になる」かのような話を平気でしていますが、これはどうすればなるのかと問いかけても「毎年6%で運用できればそうなります」的な素人回答しかできないでしょう。

業界で言われていることについて、さまざまな検証や自分自身での勉強を行っていないといえます。

この著者、
損をしたら「運が悪かった」
得をしたら「自信過剰」
なのでしょうね、きっと。

自分のことは棚に上げ、あらゆるところで誹謗中傷を繰り返す著者

世の中に多々ある、教育を目的にしていない、保険販売のみを目的とする保険代理店が開催するマネースクールでは、恐らく、お客様の欲求には応えられないと思います。
マネースクールは主催者によってタイプがあります。今、世にあふれる保険代理店によるセミナーはお金の教育ではなく保険商品の販促イベントなので、事前に調べて参加してください。

このようなことが書かれていました。
そっくりそのままお返ししましょう。
もちろん倍返しで。

著者のマネースクールこそ、
>保険販売のみを目的とする
>保険商品の販促イベント
「変額保険販売(積立投資商品ではない:保険会社)が目的」・・・この書籍で著者自身が言っています。
著者の会社こそ、保険商品の販促イベントを行っているマネースクール主催者ではないでしょうか。
>教育を目的にしていない
参加者にお金を払っている」・・・著者の会社は参加者にお金を払っているケースがあるようですが、主催者が参加者にお金を払うのが教育でしょうか?
もしかして特別利益の提供(法令違反)?

そもそも「教育」っていう言葉を恥ずかしげもなく言えたものです。何様のつもりでしょうか?

なんですか?これ???
ここでも他者(社)批判していますが、著者の会社も他の保険代理店も行っているセミナー内容はほとんど同じです。

72の法則 → 預貯金ではお金がふえないと強調する
公的年金の不安を煽る → 公的年金ではなく”自分”年金をつくりましょう、と言う
インフレ不安を煽る → ひとつのリスクを強調し、別のリスク「価格変動リスク」をとらせる霊感商法
単利がどう、複利がどう → そもそもこの話は半分間違い
分散投資をしましょう → ごくごく普通の話
長期投資をしましょう → 将来、業者が責められないようにする布石
ドル・コスト平均法 → 本質を理解していない業者が多すぎ
等々

保険代理店のマネーセミナーは、どこもこんな話ばかりでしょう。
自分たちのセミナーも同じ内容なのに、他でやっているものを批判しています。
もう人として”恥を知れ”と言いたいですね。
そもそも、このセミナーコンテンツ自体が低レベルだということがわかっていない。
これで「教育」になるの?
甚だ疑問です。

>今、世にあふれる保険代理店によるセミナーはお金の教育ではなく保険商品の販促イベントなので、事前に調べて参加してください。
著者の会社こそ、変額保険の販促イベントでしょう。(自身でも認めている)
いいかげん、自分たちと同じことをしている他社(者)批判はやめたほうがいいです。(醜い)
「自分たちも同じなのに」って、笑われますよ。

結婚詐欺ってこんな感じなのかも?

このコラムをお読みいただければ、そして冷静になって考えていただければ、
「怪しい」
「普通の感覚と違う」
など、いい大人であればわかることや気づくことがたくさんあるのではないでしょうか?

私は常々、独身女性がターゲットにされていると話してきました。
独身女性がターゲットにされ、高額なお金を騙し取られるあやしいもののひとつに”結婚詐欺”があります。
それに近い匂いもしますし、結婚詐欺に引っかかる女性というのは
「夢を見させられることに弱い人」
「余裕資金を持っている人」
なのかもしれません。

将来、マネーセミナーを行う保険代理店は結婚詐欺と同じようなものだと言われかねません。
弊社はすでにそれがわかって警鐘を鳴らし続けている日本で唯一無二のFP(ファイナンシャル・プロフェッショナル)オフィスです。

当ブログをお読みいただいている皆様

毎日、多くの方がこのブログをお読み下さっています。
この問題に気づかれた積立投資として変額を契約させられた方、
この問題を勉強されている保険募集人の方、
皆さんが声をあげない限り、被害者と被害額は大きくなるばかりです。

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