長期積立投資の複利話について、山崎元さん、大江英樹さんから回答をもらいました

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10月24日
「確定拠出年金セミナー ~5人の達人によるライブトーク~」(大阪・梅田)
へ行ってきました。

<写真>左から大江 英樹氏・井戸 美枝氏・竹川 美奈子氏・田村 正之氏・山崎 元氏
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1時間半ほどのトークのあと、質問を受け付ける時間があり挙手しました。
そこで、次のような質問をしました。

皆さんの著書やネット記事は拝見しています。
そこでも見かけますが、積立投資のドルコストで、5%や6%、7%で複利運用ができると平気で言われていますが、それって、30年とかで2倍や3倍になることになります。
それは売却時の基準価額が平均買付単価の2倍や3倍になっていることになりますが、本当にそうなると思いますか?

私は(積立投資には)限界があると思っていますが、皆さんは30年とかのドルコストで何倍ほどになると思っていますか?本音でそうなる(30年とかで2倍や3倍になる)と思っていますか?


これは、私がいつも指摘している本質問題です。
私の率直な印象ですが、質問した瞬間、ドキッとされていたのではないかと感じました。
「痛いところ突かれた!」
みたいな。(もちろん、私の印象だけです)
※上記質問をあなたに積立投資をすすめたセルサイドにしてみてください。まともに回答できる人は、まあいないでしょう。

大江さんと山崎さんから回答いただけました。
まず、すぐに山崎さん。

そんな難しいこと、考えていません(笑)


いやいや、あなたの話のほうがもっともっと難しい。^^;
次いで、大江さん。

投資なんでプラスの時もあればマイナスのときもあります。
ずっと3%でこれだけになるとかっていう話は、「嘘っぱち」ですよ!


このあと、大江さんは分散がどうのこうのと言われていましたが、質問の回答とは違うものでした。
再度山崎さん。
今度はきちんと回答されました。

・期待リターンって平均なんで、半分は平均以下だということです。(厳密には違いますがあの場ではOKだと思います)

・GPIFとかでも4.2%(賃金上昇率1.7%含む)で運用するということになっていますが、かなりアグレッシブに運用しないといけません。

・証券会社とかの売り手側のセールストーク。

夢を見させるセールストーク。


このようなことでした。
結論から言いますと、デタラメだということです。
そしてこれ(私の質問内容)を指摘している業界関係者は日本にはほとんどといっていいでしょうが、いません。
積立投資をすすめる業者は詐欺的手法を改めるべきです。

弊社セミナーのレベルは高いと思います

DCのアセットアロケーションについての考え方のトークの中で、大江さんと竹川さんがご自身のDCのアセットアロケーションを言われていました。
正直、参考にはできませんし、してはいけないと思います。^^;
DC口座の使い方をわかっているようでわかっていないのでは?

私の考える
「積立投資は戦略が必要」
という投資哲学とは違っています。
手前味噌ではありますが、

弊社セミナー
「確定拠出年金セミナー 制度編」
「確定拠出年金セミナー 投資・運用編」
弊社コンサル
「確定拠出年金」
「顧問契約」


は、かなり高いレベルだと思いますし、料金もリーズナブルだと思います。
そういう意味でも今回参加した「確定拠出年金セミナー ~5人の達人によるライブトーク~」は有益でした。

トークの内容は、日経新聞の田村さんが電子版にて記事にするとのことです。
井戸さんは、選択制導入をすすめる業者に批判的でした。(私も一部同意)

積立投資の話(DC口座であろうとなんであろうと)は、誰がしても机上の空論です。
業者の話は、間違いなくポジション・トークだらけであり、金儲け目的でしかありません。
積立投資の本質を語れるFP会社は少ないです。
夢を見させる詐欺的話法に気をつけて!!

山崎さんは何度も

悪徳業者!
腹黒FP!


と言っていました。
本当にわんさかいます。
悪徳業者。
腹黒FP。

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コメント

  1. ツーママ より:

    初めまして、ツーママと申します。
    「複利運用 机上の空論」と検索して、こちらに来ました。いくつかの記事を読ませていただいて、本当に現実に則した内容だなと思いました。
    何日かかけて、過去記事も読ませていただき、勉強させてもらいます。

  2. FPマネーネット代表 より:

    はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    不確実なものは確率で表されないといけないのですが、それがまったく無視されています。
    そこに業界の不誠実さが見えます。