先日、ご両親様からのご紹介で新社会人の方にお会いさせていただきました。
今春社会人になったばかりのその方は、全国展開している某保険ショップに「医療保険」と「積み立て」について話しを聞きに行ったとのことでした。
その際、すすめられた医療保険は「某保険会社の医療保険、一社のみ」、積み立ては「某保険会社の変額保険、一社のみ」
保険の提案書は、モノクロ印刷・・・
生命保険業界に明るい方は、全国展開している某保険ショップが上記のような一社のみしか提案していないことの違和感にお気づきだと思います。
そうです、コンプライアンスに関するところですね。
驚くことに「積み立て」というキーワードに対して、変額保険のみを提案してきたとのことです。
その方に、これらの提案理由の説明有無を伺ったところ、案の定「なし」でした。
決して否定されるものではないが、明らかに手数料の為にという姿勢
手数料の為に・・・これが行動規範になっている
保険会社を何十社と扱っていようと
保険商品をたくさん扱っていようと
全国展開していようが
たくさん保険会社の商品を扱っていようが
テレビCMしていようが
HP上ではしっかりとしたことを言っていようが
現場では、コンプライアンスの勉強、理解、行動をしていないのは問題でしょう。
本当に多いです。知識以前に倫理観レベルの低い保険募集人。
変額保険は一番の手数料収入源となっているのが問題
22歳という社会人一年生、まだ初任給ももらっていないような時期に、自分の人生のことを考えて保険ショップに行くほどの真面目な人に対して・・・
そこで提案されていた変額保険は、お決まりの有期タイプで70歳満期でした。
なんという残虐さ!!
保険設計書によると、いまから16年間、”毎年”6%で運用できたとしても元本割れ状態になっています。
毎年6%でです。
こんなのをすすめるとは保険業界を嫌いになる人を増やしているという仕事をしているのかと思ってしまいます。
もちろん、お客様は死亡保険がいるなんて話をしていません。
その保険ショップには、死亡保険をメインにしていない変額年金保険も取り扱いしています。しかし手数料が極端に少ない。
そのお客様は「医療保険の保険料も高い」とおっしゃっていました。
それはそうです。
たくさんの特約をあーでもない、こーでもないってな感じで付加されていました。
もし、万一この特約が必要であったとして、この保障内容であれば、この病気になったとしても十分とはいえないかもしれない、その病気になるともう保険は見直せなくなりますから、単体の商品含めてしっかりと検討されたほうがいいですとお伝えしました。
提案目的は手数料だということは明らかに分かる内容でした。
”お客様の意向”という概念なんて知らないでしょう。
変額有期保険の「保険期間が長い」ものの手数料率は高いです。
諸悪の根源はこれです。
昨今、ニュースで再々報道されている保険会社(簡保、JA含む)社員の金銭詐取等の不祥事にある原因はほとんど共通しています。
それは新契約至上主義の生命保険会社と手数料(自分の収入)命の保険募集人のセットだというところです。
保険会社は分かっているのに、数字の為、株主(株価)のため、根本から改善しようとしません。
被害にあっている方は全体のほんの一部だから大丈夫だとでも思っているからでしょう。
保険会社をやめて証券会社になったほうがいい保険会社、
保険募集人をやめて証券マンになったほうがいい保険募集人(保険代理店)、
すすむ道を誤っています。
保険業界にいるべきではない不適切な者が多すぎます。
どうなっているのやら・・・・・・・
(出典)jigokuno.com/