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山崎元が提言「保険は“決して儲からない賭け”。徹底見直しを」(女性自身)1/19(土)
という記事がありました。
山崎さんが語る保険分野の記事は大概参考になりません。
証券分野以外は語らないほうがいいでしょう。
斬っておきす。
記事を引用した部分を枠で囲んでおきます。
>保険は必ず保険会社が儲かる
生命保険は「保険会社VS契約者」で契約をするものですか?
頓珍漢なことをいうものではありませんね。
消費者はいつも何かと誰かと勝負しないといけないのでしょうか?
>必ず保険会社が儲かる
これは
●「1千万円の死亡保障に加入」していて「1千1万円」支払って死亡保険金を受け取った場合、保険会社が儲かったというのでしょうか?
●「1千万円の死亡保障に加入」していて、受けとる前に解約または期間満了で死亡保険金を受け取らなかった場合、保険会社が儲かったというのでしょうか?
であれば、「必ず」というのは大嘘になりますね。
>決して勝てない賭け
素人さんが言うのはまだいいですが、”経済評論家”と名乗っているのならこの表現はやめたほうがいいですね。
それこそ、「株式投資は賭け」「証券業界に関わっているのなら他人に賭け事をさせている」と言われても仕方ないでしょうね。
山崎さんは、現役で金融機関に籍を置いているのなら言葉を選んだほうがいいでしょう。
>最小限の保障内容で、最短の期間、最安値の保険料が基本
残念ですが、それは基本ではありません。
家族構成(年齢含)・家族(夫婦)の働き方・住んでいる地域や住環境・考え方が人それぞれ違うので、それらを考慮していくのが基本です。
>働き手の死亡保障のみで、子どもが成人するまでの期間、掛金の安いネット生命や共済
日本人のたくさんの家庭、暮らしを実際に見てきていない人たちは、結局上記のような各家庭で違う様々なことを考慮していないので、発信する内容そのものが無責任なものになっています。山崎さんの発信する生命保険に関する情報は典型的です。
また、「掛け金が安いネット生命や共済」となっていますが、ネット生命が山崎さんが基本という「最安値ではない」というのはすでに”専門家”の中では周知されていますし、共済では必要保障額・期間が「最小限の保障内容」とやらでカバーできないと思いますが・・・。
残念すぎる知識と認識のオンパレードです。
「形成した資金は将来さまざまな用途に使えますし、保険会社に手数料を取られることもありません。貯蓄の目安は、厚生年金に加入しているサラリーマン家庭は、手取りの2割、厚生年金に加入していない自営業、フリーランスは手取りの3割を目標にしましょう。そして、できれば一部を投資に回して、自分の老後の資金を増やしていきましょう」
冒頭、「日本人は保険に入りすぎ」と言っていましたが、一方で「日本人は貯蓄も多い」です。
過剰貯蓄問題が言われているぐらいです。
なのに、まだ「貯蓄!貯蓄!」と言いますか!?
結局、この手の話は営業力で保険業界に勝てない証券業界が、保険業界にまわっている資金で証券投資をさせたいという切ない話なのではないでしょうか。
(出典)jigokuno.com/