隣百姓は日本人の行動特性

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隣百姓

隣の人が田んぼを耕し始めたので我が家もそうしよう!
隣の人が種まきをしているので、我が家も種まきをしよう!

日本人には隣近所に合せて行動をする特性があります。

経済学では、群衆行動として説明されています。
行動経済学では、同調行動(他人と同じ行動をすると楽)といわれています。

簡単に言うと

多数派の意見・行動に従う

ということですね。
これは、

考えることを節約する(認知的節約)

ことだと言われ、自分が平常時には文字通り”節約”(疲労度の軽減効果)できますが、トラブル(非常)時には”判断ミス”をして損をしてしまうこともあるともいわれています。

金融や投資の世界でもありますね。
”人が購入したもの(株・投信)が欲しくなる”
”人が購入しているもの(同じ銘柄)が欲しくなる”
”他の投資家と同じように売りたくなる・買いたくなる”
というもの。

ハーディング現象

金融市場における代表的な非合理的行動で、人々が群れをなそうとする行動(横並び)で、「赤信号みんなで渡ればこわくない」に喩えられます。
自分の持つ情報や考えを無視し、他人の投資行動に追随する現象。

ここにひとつの行列集団があります。
あなたはその行列集団を見て並ぼうとします。
自分が並んだところは、その時点では行列集団の最後尾になりますね。



電車のホームで待つポジションを想像すればわかりやすいでしょう。
先頭(後方)車両にいけば空いていることも普通にありますが、そちらへ移動せずに並ぶというもの。

金融の世界、集団の最後尾だった場合、「乗り遅れ」ということが起こる可能性があります。
”投資詐欺”
”ねずみ講”
などは、乗り遅れで大損する典型的な現象ではないでしょうか。



この心理をついているものとしてあげてもいいものが、巷のマネーセミナー経由での勧誘マーケティングであり、世間に広がっている積立投資楽観論です。

サクラ商売にも気をつけましょう。

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