日経平均を使った10年積立投資で検証「積立投資はいつはじめてもいい論」について

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いつはじめてもいいのか?積立投資

積立投資において、

「積立投資はいつはじめてもいい」
「長期積立投資なら最初の数か月なんて、何百分の数回分にしかならない」

というような無責任な話がネット等で蔓延しています。
そこで
日経平均を使って検証してみましょう。
2017年4月から1年おきに「10年積立投資」の累積リターン結果をグラフ化しました。

投資対象:日経平均株価、月末終値を使ってドルコスト(10年間)

対象期間:1986年5月~2017年4月の22パターン

縦軸:リターン・・・「100=元本(±ゼロ)」、従って「99」以下は元本割れ。

横軸:表示年月から10年間・・・表示年月を最終月として10年間

結果発表

元本を上回ったのは「9パターン」
元本を下回ったのは「13パターン」

元本割れしたパターンの傾向は、

相場環境のいいときに積立投資をはじめた

という感じです。
同時に、元本割れしなかったパターンの傾向も見えてきます。
他に言えるのは、ここ数年の官製相場が日本株への積立投資結果にどれだけのインパクトを与えたのかもよくわかると思います。
元本を上回った9パターンのうち「5パターン」がこの期間。(統計上、時期が重なっているのは参考にはなりませんが・・・)
このような検証をすると、こういう声が聞こえてきそうです。

「日本株だけにしているからだ」
「世界分散すればいい」
「20年、30年といった期間にすればわからない」

今回の検証は、

「積立投資はいつはじめてもいい」
「長期積立投資なら最初の数か月なんて、何百分の数回分にしかならない」

ということについてです。
日本人が日経平均で検証するのは間違いではありませんし、10年は120か月ですので最初の数か月についての検証も十分です。
そもそも日本人類史上最大規模の官製相場も含まれています。

とりあえず、この手の話(いつはじめてもいい)は信用してはいけません。
”ネット”ワークビジネスと同じです。
あなたが投資(お金を拠出)することによって、まわりまわって自分の利益になるであろう立場の人たちが大勢います
それが官製相場によってつくられた今の日本の積立投資の世界です。
それが今のネット社会です。

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