日本人は保険かけすぎ?
以前、
『日本人の「リスク資産保有割合は少ない」はミスリード②』
で使った日銀のデータを見てみましょう。
データを見てみましょう
日銀の「資金循環の日米欧比較」(2016年12月22日)より
この手のデータは、
米国をみならってもっと投資をしよう!!
というときによく使われます。
一方でこうも言われています。
保険かけるなら預貯金にしよう!!
保険で貯蓄なんかせず投資をしよう!!
よく聞くでしょう。
上のデータをよくご覧ください。
「保険・年金・定型保証」の割合です。
このデータにある「保険」は、貯蓄性保険(生損保)となり、個人年金保険も「年金」にカウントされています。
前回まででも指摘してきていますが、日本人の資産形成は米国人と比較して劣っているということはありません。
それどころか、日本人のほうが米国人のお手本にさえなるのではないでしょうか。
米国はトップ1割の超富裕層が7割の株式を保有していると言われています。(ちなみにトップ1%で4割)
また、米国人の6割は預金残高が千ドル以下しかないとも言われています。
金融業界は「正しいとは言えない声」や「嵌め込むための声」が溢れている世界
保険かけるなら預貯金にしよう!!
ではなく、
保険かけるなら
もっともっと美味しいものを食べよう!!
もっともっと楽しい体験をしよう!!
ということならわかりますが、
です。
どんだけ預貯金にするの?
預貯金にしたらしたで
もっと投資をしよう!!
になるのでしょう。
(^m^)
まさに
数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う
です。
日本人は保険好き?
日本人は保険好き?
世帯で見た場合、約8~9割が生命保険に加入しているそうです。
世帯で見ると多いですね。
それでは、たとえば「自動車」はどうでしょうか。
最も保有台数が多いのは群馬県で、人口100人あたり約68台だそうです。
ここから群馬県人は日本で最も車好きとなるのでしょうか?
じゃあ「家」は?「テレビ」は?
すべて
ひとそれぞれの価値観とお財布事情です。