黒田日銀総裁「経済学の教科書を文字通り適用できない」

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日銀による社会実験は「教科書」を参考にしていたのか?

日経電子版(5月6日)

黒田総裁は日銀のかじ取りについて「悪戦苦闘とは言わないが、最大の努力を傾注している」と発言。「(経済学の)教科書を文字通り適用できない」と金融政策の難しさを強調した。

2013年4月に量的・質的金融緩和を導入して4年、消費者物価指数は「0%」近辺です。
黒田総裁が豪語したキーワードがありました。
2年
2倍
2%

これらはすべて失敗しました。
ご承知の通り、失敗しても何の責任もとらず状態です。
最大目標の物価2%の達成は2018年度頃とし、黒田総裁任期中の達成は絶望的です。

もし、これから物価上昇率が持続的に「2%」になったとしたら・・・
そうなると、国債はどうなるでしょう。
そうなると、金融機関はどうなるでしょう。

日銀はタイムリーな検証をしていかないといけない時期になってきています。
どれだけの国債を買ったのでしょう。
どれだけの株式を買ったのでしょう。
無責任な仕事は、これからの日本人のお手本になっていくでしょう。

残念ですが、

地獄絵図

というレガシーを形成していっています。

急激な株価上昇、円安はカネ余りによるマネーゲームの成果

日銀の金融緩和政策の成果として、株価上昇と円安があげられています。
成果?
現時点でいえるのは、ただカネ余りマネーゲームの現象をつくっただけになっています。
本来、あげないといけない成果はデフレ脱却のはずですね。
そのために、どれだけのカネ余りをつくってきたのでしょう?
財政ファイナンスをしてきたのでしょう?

経済学の教科書を文字通り適用できない

という発言とは・・・情けない・・・。

できる・できないの確率は常に50%です。
「できる」を言い続けていれば、いつかは「できる」ときも来るでしょう。
確率は50%なんですから。
まさに、ゲームです。

誰が得をした(する)のでしょうか?

資産家
自民党支持のカネ余り資産家
外国人投資家

誰が損をすることになるのでしょうか?

いまだにまともな説明をしない日銀総裁。
将来、回顧録でも書いて「あのときは実は・・・」ということにでもするのでしょうか。
もちろん「期待に働きかける」ということをテーマに掲げているので「期待はずれ感」を演出することはできないのでしょうが、何も責任をとらないというのは、”教育”にも良くないです。
このような仕事であれば、誰にでもできる仕事でしょう。
言ってしまえば、天下りみたいなものです。
残念です。

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