親の時代とは違うから投資が必要って?

Pocket

宗教家や詐欺師というのは、騙すのではなく信じ込ませるということに長けています。
そして、情報というのは操作することによって、人々を”洗脳”させていきます。

投資に関することで
”あなたの親の時代とは違います。あなたの親の時代は、ただ働いて預貯金に預けてさえいればお金が増えていった良き時代でした。でも今は違う。今はリスクをとって投資をし、お金を増やしていかないと老後は大変なことになります”
このようなことを言って、多くの人に投資をすすめている人たちや団体、マネーセミナーがあります。

この「時代が違う」ということについて、あまり疑う人を見かけません。
それは本やネット、セミナーで情報という名の洗脳がかなり頻繁に行われているからでしょう。
特に、FPの資格保有者というのはこの世界のことについて「教えられたことをそのまま信じる」人たちが多く、自分で検証すること(それが仕事なのにそれがわかっていない)をしない人たちが多いです。
つまり、覚えるという受験勉強は得意なようです(資格をとるのが目的だから仕方ありません)が、実技能力(現場経験や実証)が極めて低いと思います。
ですので、巷のFPは誰かれ関係なく上記のようなことを言い、多くの現役世代の人たちに向けて同じ情報が拡散されていっています。
あたかもそれが正しいことのように。
業界あげて洗脳していっていると言ってもいいでしょう。

そもそも、彼らの言うとおり「現役世代は老後資金作りのためにリスクをとっていかないといけない」というのは本当でしょうか?
本当に親の時代と違うから投資をしないといけないのでしょうか?
彼らの言い分の根拠は、
”親の時代は普通預金(貯金)の金利が高かった”
というところです。
彼らはいつも過去の、どの国も一度は辿る道であろう高度経済成長期のこととひたすら比較してきます。
もう可哀そうなくらい貧困な発想力です。

普通預金の金利が高かった時代は、各種ローン金利もそれ以上に高かった時代です。
2017y01m02d_164335902

これは「フラット35」のHPからのデータです。
変動金利(オレンジ色のライン)で8%超えの時もありましたね。
今の金利ってどのくらいでしょうか?
1%割れしていますよね。
つまり、金利というのはバランスがきちんととれています。
日本は先進国です。世の中、バランスはとれていくようになっています。
彼らは、インフレの話と同じで「一面」しか見ないし言いません。
大変貧弱な考えしか持ち合わせていない人たちです。

いつも言うように、売り手側の理論そのものです。
そう、投資の商品をとにかく売りたいという売り手側の理論です。
個人投資家の8~9割は損をしてきていると言われています。
なぜか?
売り手側の理論で、売り手側にすすめられるままに投資をしてきたからです。
損をさせた売り手側は、”自己責任ですから”と言って責任は一切とってくれません。

余談ですが、いまの携帯電話やスマホしか知らない若い現役世代の人たちは、固定電話を家に引く際、「権利金」が7万円ほど必要だったということも知らないでしょう?
世の中、便利になって費用負担も楽になっているものが非常に多くなっているということを知りましょう。

さて、今の高齢者の皆さんが全員、お金に困らずに生活しているというのでしょうか?
そんなことはありませんよね。
日本の生活保護者の半数は今の高齢者です。この事実をどう思いますか?
よくテレビで観ませんか?「年金では足らない、暮らしていけない」と嘆いているのも今の高齢者です。
彼らのようなお金に困っている高齢者の共通点は、私がいつも言っている
『仕事』『公的年金』『堅実・確実なもの』
をしてこなっかた人たちではないでしょうか。
もしくは、
『投資』
で失敗した人たちではないでしょうか。

いつの時代でも同じなんです。
堅実・確実なもので守るべき資産をしっかりと構築してきた人たちがけっきょく資産形成できています
それを知らずに、それを伝えずに、ただただ高度経済成長期の時代と比較をして、投資をすすめるのは”宗教家”か”詐欺師”ではないでしょうか。

なぜなら、彼らが投資をすすめている方法である「長期積立分散複利運用投資」はミスリードが満載ですから。

親の時代と違っているところもあります。
親の時代と違っているのは、
『商品』
を見極めていかないといけないというところです。
そして、もうひとつ
『本物の担当者』
を見極めないといけないというところです。



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする