日本株を買っているのは誰だ!?
2016年11月の日本の株式相場は前月比5%の上昇をしました。
直近一年とトランプ相場の起こった11月の騰落率を確認してみましょう。
これを見ると、11月は銀行をはじめとした金融セクターが大きく上昇したことがわかります。
これに続いた鉄鋼や不動産のセクターも強かったです。
主に買っていたのは海外投資家(欧州)と事業法人(自社株買い)、日銀です。
売っていたのは、個人、投信、金融機関です。
日銀の11月のETF買いは3,531億円でした。
今年(1月~11月末まで)、日銀のETF買いの累計額は3兆6,400億円になっています。(J-REIT除く)
これが入ってきていなかったらいったい株価ってどのくらいの水準になっているのでしょうか?
直近一年の騰落率より。
日銀が買い支えても海外勢の売り越し(売り崩し)には負けてしまいます。
逆に、日銀が買っても株価上昇にはつながらず、海外勢が買うことが株価上昇につながる図式です。
このことから、日本の株式市場は海外勢の狩り場になっているともいえます。
ということは、日本の株式市場活性のためには、海外勢に買ってもらえる環境にするためには、そのような政策をうつことが必要になってきます。
従って、そういう政治になるということです。
ただ、日銀マネーも年金マネーも郵政上場マネーもNISAマネーも海外勢がペロリと持っていってしまっています。
視点のひとつとして持っておきましょう。
東証業種別株価指数及びTOPIX-17シリーズは、東証市場第一部に上場している内国普通株式全銘柄(TOPIXの構成銘柄)を、業種別に区分した株価指数です。
東京証券取引所では、日本株の分類として伝統的に利用されてきた33業種分類を投資利便性を考慮して17業種に再編したものをTOPIX-17シリーズとしています。
日本株以外ではどうだったか?
11月の世界の株式市場を見渡すと、
・ロシア・MICEX
・中国・上海総合指数
・米国・S&P総合500
・米国・ナスダック
・日本・ジャスダック
などが上昇していました。
さあ、年末はどうなるか?