変額セールストーク「解約返戻金7%絶対論」

Pocket

変額有期保険は予定利率「7%」の定額保険かのようなセールス

「マネーセミナーに参加し、老後の資産形成として変額有期保険を契約しましたが・・・」という電話がよくかかってきます。
私は不在でしたので直接話してはいませんが、対応したスタッフの話からおそろしい事実がわかりました。

お客様に対し、保険募集人は「将来7%」の(特別勘定)運用実績の話しかしなかったらしいです。

これは「7%の水準になる」と思いこませることになります。

つまり、変額保険の解約返戻金は「7%絶対」と言っているということです。

保険募集人は、このようなセールスしかできないのでしょうか?

この業界にいてはいけない者が多すぎなのではないでしょうか?

保険会社は特定保険契約商品の販売研修を徹底したほうがいいですが、金融庁に指導されないと動かい事なかれ主義者ばかりか・・・?


変額保険が”定額保険”かのように説明されているように感じます。
私の印象ですが、巷でマネーセミナー・マネースクールを行って、変額有期保険を販売している保険募集人は、このレベルばっかりのようです。
誰でもわかると思いますが、このような保険募集人は全員即OUTです。
個人投資家、証券業界から笑われます。

特別勘定の中身はベンチマークに負けている投信

この募集人が絶賛する「7%絶対」変額有期保険で、募集人が特別勘定配分をしたのは「外国株式100%」だったとのことです。
(契約時の特別勘定の比率は保険募集人がアドバイスを行い決めているケースがほとんどです)

その「外国株式」のファンドの成績が驚きです。
そのファンドのベンチマークは、「MSCIコクサイ・インデックス」で、ファンドは そのインデックスに大きく負けているんです。

これではそもそも選択する投資信託としてダメでしょう。

契約者は現状把握と説明を求めましょう

マネーセミナー、マネースクールという「お金をふやそう」「お金に働いてもらいましょう」というセミナーに参加し、その結果、変額有期保険、変額終身保険という「保険ルール商品」を老後の資産形成として、積立投資として契約をさせられた方は、現状の説明を求めるアポをとりましょう。

そこで、現状の「解約返戻金」を知り、とりあえず次の3つの質問をしてみてください。

*変額保険の予定利率の意味とそれが運用にどう関わるかを教えてください。
*変額保険の責任準備金の意味とそれが運用にどう関わるかを教えてください。
*7%の運用実績ということですが、その場合、特別勘定の基準価額はどうなっていると想定できますか?いくつかのシミュレーションを見せてください。

その際、ICレコーダーでの録音を忘れないようにしましょう。
この質問に答えられない保険募集人なら「変額」「投資」の話ができるレベルにありません。
保険会社に苦情の電話をし、契約の取り消しを求めましょう。

2016y01m25d_184932371

下げ相場の場合、変額保険は「予定利率」というものが大きく響いてきます。

特別勘定は「予定利率」のおかげで逃げれませんから!

(募集人はこの意味もわからないと思います・・・残念)

大変なことになりますよ!!

そのような仕組みもこの商品を積立投資としてすすめる保険募集人はわかっていないでしょう。

あなたとあなた以外の投資をしている人たち、そしてあなたに投資をすすめる人間の「立場」、「生活環境」、「投資資金の背景」等はそれぞれ違います。
最終的な責任は全て「あなた」がとることになります。



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする