セゾン・バンガードから見る「はじめ時」の重要性

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「積立投資は”はじめ時”が大切かどうか」
ということを、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」から見てみましょう。

画像は、セゾン投信の昨日のHPからです。
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セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの現在の基準価額は
「12,408円」
です。
次に、下の画像をご覧ください。
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この画像からわかること。
1年前から積立投資をはじめた場合、平均買付単価は「13,535円」です。
現在の基準価額(12,408円)は、はじめたときよりも下がっていることを意味します。
つまり、現在の基準価額(12,408円)は「元本割れ(=含み損)」になる水準だということです。

そうです。
今の水準は、「(新しく)買えば含み損」、すでに保有している資産も「減少していく」水準だということです。
「たくさん口数買えてうれしいよ♪」という前に、その現実を把握しましょう。

そして、5年前から積立投資をはじめた場合、平均買付単価は「9,731円」となっています。
現在の基準価額(12,408円)よりも平均買付単価は安いです。
つまり「含み益」が維持されている水準です。
ただ基準価額が下がると、すでに保有している資産は「減少」していきます。

ここからわかるように、はじめた時期により同じものを買っても「価値」が違うんです。
1年前からの人は「買えば含み損」
ですが、
5年前からの人は「まだ含み損にはなっていない」
ということです。

間違ってはいけないのは、
”5年前からはじめた方は4年間の差があるから”(投資期間の差)
ではありません。
”安いときからはじめ、それよりも基準価額が上昇した”
からです。

こう思いませんか?
私がよく言っていますが、積立投資を「いつはじめてもいい」「早くはじめた方がいい」と言っている話は、まるで

ネットワークビジネス

宗教

ねずみ講

”先にはじめている人、買っている人が儲かる”
みたいな部分があるということです。(もちろんケース・バイ・ケース)
先に買っている人たち(セルサイドではなく一般人)は、基準価額が下がって欲しくないからニューマネーで買ってほしい。
売る人は一定人数いるので、機械的に買い続けてほしいんです。
だから、いつも「買え!」「買え!」です。
本当に儲かるなら、わざわざ他人様を煽らず自分だけ買っておけばいいんです。

積立投資において、
あなたが買う「投資信託」とあなた以外の人が買う「投資信託」
は、同じ投資対象、同じ基準価額であっても、同じ価値ではありません。

結果、
「積立投資は、はじめる時期は関係ない(複利効果があるから云々)」
というセルサイドや評論家気取りの人の話はデタラメである。
ということを知っておきましょう。

※投資判断はすべて自己判断、自己責任です。

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