手数料の巨額さを説明されていないお客様たち
「”5%で運用するとこうなります”と言われたのに、はじめからそうならない商品を提案されていたんですか!?」
巷のマネーセミナーに参加され、積立投資商品をかろうじて変額保険ではなく、投資信託にてすすめられた方とのコンサル時の話です。
すすめている業者は、保険代理店であり金融商品仲介業者です。
≪ 投資は手数料を考えないといけない ≫
赤ライン・・・30年間の積立投資、毎年60万円、毎年5%複利運用でシミュレーション(マネーセミナーや投資本でよくでる積立投資絶賛のライン)
青ライン・・・同上の条件で、「販売手数料:3.24%、信託報酬:1.5%」の手数料込(マネーセミナー業者の提案する投信はだいたいこのような手数料の商品になっている)でシミュレーション
青ラインを赤ラインのシミュレーション(手数料含まず)で見てみると、「3.2%」ほどになりますので「1.8%」が手数料だということです。
これを見ると、赤ラインと青ラインの30年後の差は「1,100万円」もあります。
もっと言うと、最終的には税金も引かれます。
実際に投資をしている人ならわかると思います。
「5%」と「3%」の期待リターンでは、それぞれ想定リスクがどれほどの差となってくるのか。
また、その想定リスクが大きくなればなるほど、目指す期待リターンに近づく可能性に悪い影響を及ぼしてしまうことになってしまうということを。
つまり、とらなくてもいいリスクをとっていることになります。
いったい誰のために?
いったい何のために?
お客様の利益:約1千万円(税引後)
業者の利益:約1千100万円お客様の投資額:1千800万円
業者の投資額:0円
お客様は言われました。
「これでは誰のためにリスクをとるのかわかりませんね?」
あなたから儲けるために投資をすすめる業者
と
あなたに損をさせないようにすることを考える業者
があったら、どちらの業者とお付き合いしますか?したいですか?
上記のような商品をあなたに提案した業者に聞いてみるといいです。
残念ながら、シミュレーションすら作成できないレベルの業者もわんさかいます。
ウソのようですが本当です。(そういう業界です)
様々なシミュレーションができなければ、投資をしていくとどのような不確実性が起こり、その場合にどう対処していったらいいのかわからないと思います。
(よく言うでしょう、イメージトレーニングが大切だと。)
そもそも上図のような”積立投資の複利シミュレーション”なんて、机上論だということもわかっていない業者も多いです。
そのような業者は、平気で「リバランス」なんてものをすすめます。
ただの「手数料稼ぎ」「かっこつけ」(^^)のケースがほとんどでしょう。