手数料を意識せずして投資を語るべからず
当ブログ読者である皆さんが積立投資をするにあたり、関わってはいけない業者が世の中にはわんさかいます。
*アクティブ投信しかすすめないIFA。
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*変額保険での積立投資が最適だという保険募集人。
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下図をご覧ください。
長期積立投資において、信託報酬が0.5%・1.0%・1.5%かかった場合の手数料額の違いを見ていただくためのグラフを作成しました。(販売手数料ゼロ)
条件は、毎月2万円ずつ・5万円ずつ30年間積み立てするとします。
期待リターンは0%(金利ゼロ)とします。
期待リターン0%にしている理由は、運用結果が「±ゼロ」であったとしても、手数料だけは確実に「マイナス運用」になるということを知っていただくためにです。
このようなシミュレーションでコストの重要性を説明しない業者が多いです。(不確実なリターンしか説明しない)
あなたの担当者に図のようなコストシミュレーションの作成依頼をしてみてください。
ただ、変額を積立投資だとすすめるような業者のほとんどは作成すらできないと思いますが。
※変額保険の特別勘定の信託報酬は安いとか言っている業者や専門家気取りの人たちの話を見かけますが、”論外”です。そもそものポイントは、”そこ”ではないのですから。
さて、いかがでしょうか?
あなたは「0.5%」「1.0%」「1.5%」の手数料がかかる3つの商品があるとした場合、どれをすすめてくれる担当者が良いですか?(期待リターンは0%とします)
こう考えてもいいです。
住宅ローンの金利が「0.5%」「1.0%」「1.5%」の手数料がかかる3つの商品があるとした場合はどうですか?
(「1.5%」だと思う方は、このコラムを読むのをおやめいただいて結構です。^^)
投資というのは、「不確実」です。
どうなるかわかりません。
であれば、手数料(コスト)を意識するのは当然のことです。
皆さんは、いや、皆さんに積立投資をすすめる業者らも
銀行の振込手数料が・・・
などということを声高に言っていませんか?
30年ほどの期間で、時間外手数料や振込手数料に何十万円~何百万円も払うでしょうか?
いいえ、その前に手数料のことを「意識」するでしょう?
使う前に意識しますよね。
それが普通の感覚です。
しかし、今回のような信託報酬についてはいかがでしょうか?
その普通の感覚がなくなってしまっている人が多いです。
それはそうです。
そこについて業者はきちんと説明しないからです。
簡単に言うと、手数料は業者の食い扶持ですからきちんと説明されません。
説明されるのは、不確実な「リターン」(バラ色の未来)のみです。
よくあるでしょう。
「※手数料・税金を含まず(考慮せず)」
といった文言を。
不誠実です。
投資の世界は、不確実であり不誠実です。
”本質”を知らないと騙され搾取され、あなたの大切な資産が業者に移っていくだけです。