マネーセミナー、このドル・コストのシミュレーション洗脳はひどい!!

Pocket

ど素人か?だます目的か?どちらにしてもこれはいけない!!

下図【A】をご覧ください。
これは、保険代理店が行っているマネーセミナーで「ドル・コスト平均法」を”絶賛するため”に使っている洗脳資料をベースに加工したものです。
積立回数「11回」のドル・コスト平均法シミュレーションになっていました。

【A】
2016y12m23d_184147748

それにしてもこのシミュレーションの前提条件がひどい!!

株価1,000円が150円になっています。
85%マイナスです。
倒産レベルの株価ではないでしょうか。(実際50円でもシミュレーションしています)
このような85%下落後の150円~50円の倒産レベルの株式を購入し続けるアドバイスをする人たちだということですね。
呆れます。

そして、11回目には6倍の上昇をしています。
50円が300円に!!
現実的にあり得るのでしょうか?

過去にあり得たシミュレーションなのでしょうか?


いつも思うのですが、ここまでデタラメなシミュレーションをするということは”洗脳したい””騙したい”という意識が強すぎるのではないでしょうか。
そうでないのなら、下図【B】のようなことも説明しないといけないはずです。

これでは、初心者は洗脳されるでしょう。
もうほとんど騙しのテクニック(?)です。
マネーセミナー業者は、本当に投資の世界をわかっていないただの素人さん集団なのでしょうか?
(可能性は極めて高いです)

11回のシミュレーションに続きをつけてみたところ

次に、下図【B】をご覧ください。
【A】(11回)の続きとして、「12回目」を付け足してみました。

【B】
2016y12m23d_184206498

【B】で付け足したのは、11回目から12回目に下落したシミュレーションです。
下落率は、【A】の「1回目」の下落率と「11回目」の上昇率を参考に再現してみました。
いかがですか?
【A】の11回目時点での結果は非常に良かったかもしれませんが、12回目でとんでもなく悪くなっていますね。

では、13回目はどうなっているでしょうか?
14回目は?
100回目は?
┐( ̄ヘ ̄)┌
このように考えていくことがドル・コスト平均法には必要です。
繰り返しますが、前提条件がデタラメなんで本当にひどい・・・
素人による投資説明は本当に危険です。

業者は投資の話は机上論だと理解して説明しないといけない

マネーセミナー業者は、ドル・コスト平均法は「誰にとっても」「いつから始めても」良い結果になると言っているそうです。
残念ながら、それは大きな間違いです。
ドル・コスト平均法は単なる投資方法であり、それが「誰にとっても」「いつから始めても」良い結果になることはまずありません。

マネーセミナーをしている保険募集人は「FP」という資格を持って、その冠を使ってセミナーをしていることでしょう。
であるならば、もう少し”まともな”ことを説明しないといけないのではないでしょうか?
なぜなら、お客様は「マネーセミナー」に参加しているのであり、「最終的に変額保険をすすめられるセミナー」だと思って参加しているのではないからです。

投資の世界は、不確実な世界です。
だから、どこまでいっても机上論になります。
それをわからずに得意気にセミナーしているようでは、目の前のお客様を不幸にさせるだけです。
自分たちの幸せのためにお客様を不幸にさせるのは詐欺師のすることです。

それが目的ではないと信じていますが・・・。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする