ここまでデタラメだと将来「誤認」商法と言われるかもしれません。
彼ら彼女らがすすめる投資商品のほとんどは【変額保険:有期&終身】か【投資信託】です。
こういった商品をすすめる前にセミナーで話をするのは、決まって「分散投資」「長期投資」「複利運用」、このワンパターン。
このやり方がです。
彼ら彼女らは自分たちが”どや顔”で説明するワンパターンなこれらの話について、本当に意味を理解しているのでしょうか?
私は疑わしいと思っています。
なぜ、「誤認」商法と言われるかもしれないというのかと言いますと、
①ワンパターン話は「いいことしか」伝えていないこと。
②その話のあとにすすめる商品が【変額保険:有期&終身】や【投信】では、①のワンパターンの話と整合性がとれていないこと。(机上論だということです)
私が良く聞く話があります。
「定額の貯蓄性保険の解約をすすめられ、結果的にすすめられる変額保険に契約をしました」
という話です。
理由は、
「そんな定額の貯蓄性の保険ではお金はたいしてふえないから。インフレにも対応できないからと言われた」
そうです。
これはもうある意味犯罪に近い行為(誤認勧誘・断定的判断等)かもしれませんね。
いつも言っていますが、変額は”保障”のための商品です。
念のために言っておきますが、私は”積立投資”を否定しているわけではありません。むしろ、していくべきだと思っています。
ただ、それには”順番が大切”だと言っています。
そして、老後資金のために積立投資をしていくならまずは【確定拠出年金(DC)】だと思っています。
積立投資として変額終身保険や変額有期保険、投資信託をすすめている販売業者(FP、保険代理店、IFA)は、間違いなく確定拠出年金もすすめることができます。
確定拠出年金の説明(メリット・デメリット)もせずに、変額保険や投信をすすめているのはもうデタラメのなにものでもないでしょう。
なぜデタラメか?
変額保険(有期・終身)・投信・確定拠出年金、それぞれを使った積立投資の結果の違いは歴然だからです。
この結果を知らないようなFPでは・・・、いえ、その前に老後資金のための積立投資として変額保険(有期・終身)をすすめる保険募集人(保険代理店)はそもそも全く論外です。
私は将来「誤認」商法と言われないようにするためには、それはつまり業界に不信感を持たれないようにするためには、次のようなことを伝えておくことが必要だと思います。
このことについては、きちんと「うまくいかない可能性がある」「そのような結果を得た人たちは過去にほとんどいない(ゼロではないか?)」ということを伝えること。
これについては、確定拠出年金を使うことが変額や投信よりも投資をする側にとってどれだけメリット(もちろんデメリットについても)になるかをきちんと伝えること。
これが最低限必要なことであり、大切なことだと思っています。
一般の方に「金融リテラシーを」と言っているFPや保険募集人、IFAたちがいますが、彼ら彼女らこそ勉強(机上論ではない)が必要であり、そのような商品を扱うだけのモラルを持つべきだと思います。