久しぶりに書くことしました。
大江英樹氏『民間の「医療保険」に入るより貯金した方が合理的といえる理由』(ダイヤモンドオンライン)
を読んだからです。
まず結論から
『必死に保険を否定する人の考え方のおかしさ』
『ネットワークビジネス化を急ぐ積立投資信者たちによる「民間の医療保険はいらない編」』
にも書いていますが、この手の記事を書く人たちの意図は
ただし、それをやめて
毎月3千円でも5千円でも積立投資にまわしてくれたら・・・
それがまわりまわって自分たちのメリットになると考えています。
”ネット”ワークビジネスです。
無意識レベルの人もいると思いますが、大抵の人たちは気づいていると思います。
だから、投資させたほうがいい!
たとえ「ひと月3,000円」でも、それが100万人集まれば「30億円」になる。
1年で「360憶円」になります。
10年で「3,600億円」になります。
このような感じですね。
以下、記事の内容を白抜き枠で引用します。
保険は何のためにあるのかを語っているが
大江さんは何歳ですか?
人生経験が乏しいのか、他者の生活(暮らし)を想像する力が乏しいのか、いつも過去に書いた記事を焼きまわして”収入を得ようとしている”目的のためなのか、残念ながら、上記の考え方で生命保険(医療保険)を見ていると、普通の日本人との商談(BtoC)はできないでしょうね。
そもそも論で語っていますが、そもそも保険は「お金」です。
そもそもここを大江さんはわかっていないようです。
医療保険は自助努力の賜物であり、”保障”というものは自分の人生における資産形成のひとつにもつながっていきます。
いや、そもそもそのような概念を持っていないのかもしれません。
先のリンク記事でも同じことが語られています。
つまり、誰か(自分)が過去に書いたものを見ながら必死に保険を否定をしようとする滑稽なものを感じます。
パクリ記事でしょうか?
高額療養費制度があるから医療保険はいらないと言うが
大江さんのようなお金持ちの方は
がたくさんあるからすぐそういうことを言いますね。
「高額療養費制度があるから医療保険はいらない」とかなんとか、同じ口で「公的年金制度があるから、私の関係者が言っている積立投資なんていらない」って言ったらどうでしょうか?
それよりも「消費しよう」となぜ言わないのでしょうか?なぜ「貯金」?
経済コラムニスト?
公的年金が終身年金になっているのも同じ意味ですけど?
この手の論者は、日本人にとっての医療費問題は
「高額療養費制度が~」
と言って公的保障(健康保険)を全面的に推奨しておいて
同じ日本人の老後資金問題は
「公的なものでは足りないから確定拠出年金で~」
と言って公的保障(年金)の不安を煽っています。
記事のタイトルにもある通り
「貯金を」
と言っていますが、日本人の過剰貯蓄の問題は脇において、いや、まずは「保険をやめさせて貯金にし、次にそれを貯金が多すぎだから投資させるようにしましょう」とどこかの官庁と結託でもしているのでしょうか。
公的なものを信じるの?どっち?
自助努力を否定するの?どっち?
どちらにしてもポジション・トーク!!
笑えるのが医療保険否定論者は同じ意見
実際の現場「保険契約にみる契約者の保険商品への期待」「入院をした人(家族)の気持ち」「入院をすることになる傷病を患った人(家族)の生活、経済」を知らない人の意見ですね。
一定の日数以上とは具体的に何日のことでしょうか?
このあたりの意見と同じものとして「60日」とか言っているものを見たことがありますので、それだと仮定しましょう。(某保険会社からそのような商品が発売されていたからでしょう)
では61日目から支払われるとしましょう。”長い期間””収入が途絶える”とか言っていますので、61日から120日までの60日間支払われるケースで考えてみましょう。
大江氏が語るこれがいい保険商品「1入院60日型:ただし61日目から120日」をBとします。
※前提条件「入院日額5千円」、「入院期間は連続(1入院)入院」とする
●ケース①「30日」の入院期間
A・・・15万円
B・・・0円
●ケース②「60日」の入院期間
A・・・30万円
B・・・0万円
●ケース③「80日」の入院期間
A・・・60万円
B・・・20万円
●ケース④「100日」の入院期間
A・・・60万円
B・・・40万円
●ケース⑤「150日」の入院期間
A・・・60万円
B・・・60万円
あなたはAとB、どちらの保険が契約者にとって有効だと思われますか?
医療保険否定論者は「病院はそんなに長い期間、入院させてくれない」とも言っていますので、それに照らし合わせても大江氏のおすすめの保険設計は合理的ではないんですよね。
有給を使い果たし、傷病手当金を使う状態になれば、人は「保険はとても必要」「貯蓄は取り崩せない」という心境になることが想像できないのでしょうか?
この時点で「経済」を語るには、いや、「保険」を語るには力不足が否めませんね。
経済コラムニスト?恥ずかしいです。
正確ではないですね。
いままでの文脈からいっても、そこまで言うのであれば「保険契約をしている契約者全体の保険料」(大数の法則)としないとおかしいですよ。
あと、医療保険のことを語っているのなら「保険金」ではなく「給付金」としっかり書きましょう。
恥ずかしいですよ。
人間は知らず知らずのうちに、不合理な行動をして損をすると言うが
最後に
大江氏は神様にでもなったつもりなのでしょうか?
高いところから語ってくれていますが、それを言うならすべての支出項目に言えるでしょう。
経済コラムニストであれば、「食費」「光熱費」「住居」「教育関連費」「自動車関連費」等々、あらゆるものについて合理的に語ってもらいたいところですね。
記事の目的が、他人様の大切な保険料を自分や自分の身内の仕事に関係する業界にまわしたいだけではないのなら。