退職金の有無、厚生年金か国民年金かで将来は違う!FPは大丈夫か?

Pocket

退職金制度はありますか?

あなたの勤務先に退職金制度はありますか?
退職金制度があるかないかで、老後資金に対しての「ゆとり」度合いは違ってきます。
ある場合、おおよそいくらか把握されていますか?
わからないという方は、まずは知りましょう。
そして、その分を勤務先が給料から”天引き”して準備してくれているものと思いましょう。

一方、退職金制度がない方は、「ある方」とはやはり老後のプランニングが変わってくるかと思います。
一般的に大企業・中小企業・零細企業という違いにより、給与体系や福利厚生にも違いがあります。
そこを踏まえて考えていく必要があります。

厚生年金ですか?国民年金ですか?

あなたの働き方は、厚生年金ですか?国民年金ですか?
国民年金の方は、厚生年金の方と比較して大きなマイナスな面があることを認識しておきましょう。

老齢年金、遺族年金、障害年金

特に、「老齢年金」の受給額についてはとんでもなく差が生じます。
もちろん保険料を払っている、払っていないということが前提ではあります。
では、具体的にいくらほどでしょうか?
平均年金月額(平成27年度末現在)をご確認ください。

全国平均
 厚生年金:147,872円
 国民年金:55,244円

※厚生労働省「平成27年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

都道府県別で見た場合、国民年金はそれほどの差はありませんが厚生年金では差があります。
例えば、「沖縄県:126,454円」「東京都:162,442円」などです。
ここでは、全国平均の差額「92,628円」をベースに考えてみましょう。

【20年】
92,628円×12か月×20年=22,230,720円
【15年】
92,628円×12か月×15年=16,673,040円

いかがでしょうか?
年金でこのような差があることを考えているでしょうか?
ライフプランニングには必ず想定しておくべきことです。

ファイナンシャルプランナーは大丈夫か?

FP資格保有者で、第1号被保険者(国民年金)としての働き方をしている方々がけっこういらっしゃいます。
個人事業主という働き方ですね。
そのFPという人たちは、「老後資金はどうだこうだ」「住宅ローンはどうだこうだ」「生命保険はどうだこうだ」と言っています。
私は、そのような人たちからアドバイスを受けて、
特に老後のアドバイスをまともに聞いて、
「大丈夫かな?」と思っています。
なぜなら
圧倒的に、FPのほうが相談者よりも老後不安になるという仮説をたてているからです。
FPという立場の人は、まずは自分たちが
厚生年金に加入(法人化)するところからはじめないといけないのではないでしょうか。

誤解してほしくはないのですが、人それぞれの働き方を否定しているのではありません。
いまの日本でのFPとしての立場、収益スタイル等を認識した上での話です。

巷間、FPという立場の人たちが書籍やネット上で発信している情報を見るとワンパターンなものばかりです。
その一部として

生命保険について

医療保険・がん保険は入ってはいけない
貯蓄性保険は入ってはいけない

老後資金について

ドルコスト平均法最高!
5%~7%ほどでのリターンが期待できる

本当に大丈夫?
って思ってしまいます。
彼ら彼女らはいつも
社会保障制度が充実しているから自助努力の生命保険はいらない」
社会保障制度に不安があるから自助努力で老後資金づくりをしないといけない」
と言っています。
一本筋の通った(?)ライフプランニングとはいえないです。

彼ら彼女らの話は、机上のものばかりです。
人それぞれ「家族構成」「住宅地域」「家計」「日々の実生活」「想い」「性格」というものがあります。それぞれに違います。
そのようなことは実務経験がないとわかりません。
実務経験のない人たちは想像力が足りません。
想像するだけの経験がありませんから。
誰かが書いた教科書のような書籍やネット情報をたくさん積み上げて、それと同じようなことを言っていればいいというスタンスでしょう。

そういうのを「無責任」といいます。

実際、FP自身がもっと自分たちの「現在」と「将来」を考えたほうがいいでしょう。
退職金制度がないでしょうから。
国民年金しかないでしょうから。

穿った見方をすると、
自分たちが公的年金をしっかりと味方につけていないから
よく公的年金不安を必死に煽るポジション・トークをとっているのかもしれません


公的年金について、
日本に住む日本人が、
わざわざ
否定的なことを考えることは無意味です。


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする