感覚がすごい!年5%以上でまわるという保険募集人多すぎ!

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変額保険の運用実績を断定的判断する保険代理店が多すぎ

”35年後、5%で投資元本の約2倍”
これは某保険会社の変額有期保険の設計書に書かれていた数字で、保険募集人が5%の欄に赤丸をつけていました。

先日相談にお見えになったお客様が某保険代理店から提案を受けた設計書でした。
5%(平均5%ではなく毎年5%の結果)の赤丸、こうなるという説明だったようです。
その代理店は私がこれまで見てきた代理店とはまた別の代理店でした。
いったいどれだけの数の代理店が同じような”売り方”をしているのでしょうか。

完全に断定的判断です。
平気で法律違反をする保険募集人がどれだけいるんでしょう。
某外資系生保会社、ヤバイですね。(きっとそのような売り方を黙認しているのでしょう)
ちなみに、35年で5%(平均5%ではなく毎年5%の結果)では投資元本は3倍近くになっているのが本当です。

デタラメ人間が多すぎです。
そう、本当に平気で5%以上(平均5%ではなく毎年5%の結果)で運用できるという保険募集人が多すぎです。
そこまで言うのなら、厚生年金基金やGPIFにアドバイスしたらどうでしょう?
いや、自分でカネ借りて全力でやったらどうでしょう?
他人様が一生懸命働いて得たお金を自分の手数料や成績に使うのは募集人としてのモラルに問題があります。(某外資系生保はそんなことよりも売上でしょうけど。)

積立投資の本質を3つ書いておきます

本質を3つ書いておきます。

本質 その①
変額有期の満期保険金が投資元本の2倍になるってことは、満期時にその投資対象(特別勘定)の価格が平均買付単価の2倍になっていなければなりません。
その当たり前で、かつとんでもなくスゴイことがわかっているのでしょうか?
おそらくわかっていないでしょう。
本質 その②
仮に、前半の買付単価分が2倍になっていったのなら、後半の買付分は高値買いになっていきます。
つまり高値買付分は到底2倍にはなれません。
これもわかっていないでしょうね。
本質 その③
期待リターンが5%のときのリスク(ブレ)がどれだけなのかわかっているのでしょうか?
GPIFを参考にすると、6%のリターンに対して想定リスクは25%ほどです。
残高が増加したときのブレをわかっているのでしょうか?きっとわかっていないでしょう。
一時金投資よりもドル・コストが一番だと言っている人は、ドル・コストによって一時金投資額並の残高になったときの対処法がわかっていないでしょう。

彼らがいつも言うとおり
”平気で5%以上(平均5%ではなく毎年5%の結果)の運用結果ができるような世の中”
になるなら、積立投資をしていることが機会損失になる世の中になるということです。
とんでもない相場環境になっていきます。

保険会社が自分でやればいい

変額で年5%以上(平均5%ではなく毎年5%の結果)でできるというなら、その生命保険会社自体が実証していき、お客様に対して予定利率3%ほどで定額の商品を提供すればいいでしょう。
自分たちが作成したパンフレットに書いています。
”ドル・コスト平均法”
”卵をひとつの籠に盛るな”
これで長期投資をすると成功すると。
であるなら、自分たちで一般勘定でそれをやってください。
当たり前です。

そのように保険募集人は、進言するべきでしょう。
お客様にデタラメな説明をしてリスクをとらせてはいけない。

ちなみに、特別勘定の運用実績をアピールしている保険代理店があるようですが、積立投資なら解約返戻金-保険料累計の利回りで5%になっていなければ、これも誤認勧誘です。

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