ファイナンシャルプランナーの役割・知識って

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ファイナンシャルプランナーという資格、いまはどなたでも取得することができる資格です。
それをビジネスにしていくとかは関係なくです。
これは日本ファイナンシャルプランナーズ協会等の資格ビジネスのやり方なので、それ自体については何も言うことはありません。
ただ間違いなくその弊害がでていると思います。
弊害とは何か?

机上論の蔓延です。

実務を経験しない、したことのないFPが増えているというのは、間違った知識や情報が流れてしまう可能性があるということです。
いまはネット社会で簡単に情報が発信できます。
FPの教科書的な本や誰かが書いた本をその情報が正しいと思い、そのままネット上に公開していくことができます。
それを利用した机上論が広がっていくことが、将来私たちのビジネスに悪影響となってくることが考えられますし、そうなることを考えておかなければならないと思っています。

資産運用についても、生命保険についても、住宅ローンについても全く「実務経験能力のない」FP資格保有者がいます。
正直、お金の世界は机上論が通用する世界ではありません。

たとえば、机上論を信じて資産運用をしていくと、大切な資産を失う可能性があると思います。
「ドル・コスト平均法を使おう」「分散投資をしよう」「72の法則」「複利運用をしよう」「インフレに対応した商品」等々、いろいろと机上論を言って、”準備”のできていない人たちに投資をさせていっています。

私はここ数年のマネーセミナーをはじめとする資産運用の机上論に触れていて、自分がこの世界に入ってきた頃のことを思い出しました。
私がこの世界に入ってきたのは、生命保険会社の定期付終身保険の仕組みと販売手法を知ったことが、あまりにも衝撃的だったからです。
これではいけない、こんなのはおかしい、ということがきっかけでした。
私自身が20代に加入していた生命保険は定期付終身保険でした。
その内容を知り、それを違うカタチでプランニングした場合にどうなるかを知ったとき、自分がそれをプランニングしていく側になろうと思ったのです。

それと同じようなことが、この資産運用の分野でも起こるのではないかと思っています。
過去、資産運用と言えば、”証券会社”というイメージではなかったでしょうか。
現在、多くの人が証券会社に対して良いイメージを持っていません。(証券業協会のデータ)
いまは、ファイナンシャル・プランナーという資格が、その資格さえあれば資産運用のことを語れると思っているようで、FP資格保有者が平気で机上論を語っています。その悪影響が起こってくるのではないかと思っています。
将来、FPに対して良いイメージを持たれなくなるのではないかと心配しています。



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