日経新聞電子版(2017/6/21)にありました
『株式分布、個人の存在感また低下 昨年度17.1%』
日本取引所グループのデータで個人投資家の株式保有比率の推移をグラフ化してみました。
1970年から右肩下がり、直近8年は売り越し状態。
特に、2016年度が過去最低となっていました。
金額ベースです。(個人株主延べ人数は増加)
このような推移になるのは、当然の結果ではないかと思います。
これについて、日経新聞では以下のように分析していました。
①投資家層が高齢者に偏っている。日本証券業協会によると、個人投資家の過半数は60歳代以上。
②個人投資家の現物株離れ。
私は以前から言っていますが、業界が行ってきた過去から現在に至る個人のお客様に対する営業方法・姿勢の結果の表れだと思います。
残念ながらいまも変化なしです。
①について、これも以前から言っていますが、高齢者の株式投資は一種の「道楽」「エンターテイメント」の部分が多いと思われます。
②について、ネット証券普及による比較的短期の値幅取り売買が株式投資だとする考え方になっていると思われます。
よく「投資と投機の違いは?」などという話があり、投資についてカッコいいことを語っているものを見かけたりしますが、そのようなこを論ずること自体ほとんど無意味です。
どっちも気持ちの上では同じです。
「儲けたい!」
そしていま、
投資信託を通じて長期の積立投資をすすめる夢見る話が流行しています。
これはこれで
ネットワークビジネスみたいなものになろうとしています。
残念ながら変化なしです。