生命保険「医療保険」における机上論者と実務者との視点の違い

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私は常々思っていることがあります。
FP資格保有者には、実務をしたことがない、実務を知らない机上論者が多いです。
そのようなことについて触れておきたい実務における事実をお伝えしておきます。
今回は、生命保険商品のひとつ「医療保険」についてです。

生命保険会社の医療保険について
「入院日額5千円で1入院60日型なら、5千円×60日=30万円」
になりますが、毎月の保険料が5千円なら5年で貯まりますので貯蓄で十分です。

という論調ってけっこう多いですね。
必死に商品の粗探しをしようとすることが目的なんで、そのような視点になってしまうのでしょう。
このようなことを言っている机上論者が全然知らない、わかっていないことがあります。

机上論者は、
上記のような計算を使い、医療保険での給付請求は誰もが均等な額(例:上記の計算)を請求するものだという感覚でものを言います。

実務者は、
医療保険で給付請求をするような疾病を患った方は、実はその後もよく請求するようになるケースが多いということを経験上知っています。
わかりやすく言うと、
契約者全員が医療保険を使って給付請求することはないかもしれませんが、請求する人はおひとりで”何人分もの”請求をするようになるケースがある。
そもそもそれが生命保険である。
机上論者は、
大数の法則を使う生命保険について、「契約者」側にそれを当てはめてものを言います。
上記の計算をするのも典型ですね。(^m^)

実務者は、
大数の法則を使う生命保険について、「契約者」側にそれを当てはめてものを言うのは論外だとわかっています。
そもそもそれが生命保険である。

実務者は「それぞれの人」「それぞれの家計」「それぞれの考え方」の別を知っていますが、机上論者はそれらを無視し「自分の考え(主観)」と「誰か(著名人)が言ってたこと(本やネット記事)」をベースにしています。
面白いことに、机上論者は実務者が言っていることではなく、机上論者の意見に同調する傾向があります。

当記事をお読みの方は金融業界(生命保険業界)で働いていない、働いたことがない人が多いのではないでしょうか?
ということは、他業界で一生懸命働いていることと思います。
いかがですか?
あなたの業界でも机上論者が机上論を振りかざしていたりするのではないでしょうか。

しかし、机上論者と実務者には大きな差があります。
それは、経験と責任感です。

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