メディアのマネー系記事は怪しいものが多すぎる

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PRESIDENT Online
誰でも”富豪”になれるツール「積立投資」
という記事がありました。

詳細はリンク先で読んでみていただければと思いますが、「不明」「不整合」「疑問」と思われる内容のオンパレードでしたのでその一部を指摘しておきます。

価格の3分の2は頭金を用意し、ローンは3分の1にとどめたい。3500万円の物件を買うとしよう。頭金が価格の3分の1(約1170万円)では30年返済で毎月返済額は約8万6000円、総返済額は約3100万円。対して頭金を3分の2(約2330万円)用意すると、30年返済での毎月返済額は約4万3000円で、総返済額は1550万円で済む(金利2%で計算)。

この記事は、38歳夫婦の例でレクチャーされており、上記枠は住宅購入についてのアドバイス(?)でした。
「不明な点」をあげます。

頭金について、「1,170万円」は少ないとなっていますが、これは記事の中で冒頭紹介されていた38歳の夫婦(夫:会社員、妻:契約社員)のことを言っているはずですが、現時点で200万円の預貯金しかないのにどうするというのでしょうか?
記事の内容と整合性がとれないデタラメなものだと感じざるを得ません。

万一、記事内の38歳夫婦のことではなく、一般的な30代の日本人夫婦のことを言っているのであれば(言い換えているとするならば)、メディアとしての編集能力はゼロになりますね。主語と述語が違います。
(38歳会社員の例に意味がありません=作り話)
その場合、(38歳夫婦の例ではなく)「住宅物件3,500万円」の根拠は?
その住宅は、30代までの会社員夫婦の平均年収(38歳で500万円の男性会社員のことではないなら)を考慮しての話なのでしょうか?

仮に、25歳~35歳の10年で1,170万円を貯めるなら平均「年117万円」「月10万円」となるが、これは現代日本人(会社員)の生活で楽勝なことだと思っているのでしょうか?
さらに、記事では30代で住宅頭金「1,170万円」は少ないと言い、その倍の「2,330万円」は用意するようにと言っています。
なぜなら、その後のローン返済が楽だから。

この時点でこの記事を書いた人、また編集者の常識を疑うことができますね。
記事にある38歳・36歳夫婦では無理だということが確定します。
また、日本人で一生のうち、「2,300万円」の金融資産(預貯金+有価証券+保険等の合計)を貯蓄として用意できる人ってどれほどいると思っているのでしょうか?
きちんとデータを示して可能な根拠を説明するべきでしょう。

当ブログ記事をお読みの皆さん
あなたの街の新築物件、一時金で「2,300万円」もだせばそのまま購入できる物件ってけっこうあると思いませんか?
500万円の年収で2,300万円を貯蓄し、それをすべて住宅の頭金に使いたいと思いますか?
購入にかかる諸費用(税金や引っ越し費用含む)や新しく調達する家具類などはどうされますか?
記事の30代夫婦には2歳の子供がいることになっていました。
教育資金というのは、住宅資金と同じく人生の3大資金と言われています。

ある意味、預貯金すべてを住宅の頭金に入れるように言っているこの話は笑い話にしか聞こえてきません。
そもそも30代で、2,300万円も住宅の頭金を用意できる人たちに、そのあとにある「積立投資」とかすすめること自体がどうかしています。
机上の空論でしか語れないから整合性がとれないのでしょう。
記事では、30年の住宅ローン金利を「2%」と試算し、”積立投資で富豪になる”とまあ怪しい人間が言うようなことをタイトルにして言っています。

まず、「2%」の金利を払わせて、積立投資で「手数料+税引き後:2%」のリターンしか運用できないのであれば意味がありませんよね。
ということは、「手数料+税引き後:3%以上」のリターンを想定しているといえるでしょう。
それであれば、今の時点で2,300万円の金融資産を持っているのですから、資産運用で富豪にしてあげるというのが普通だと思いますがいかがでしょうか?

積立投資に誘導したい”何か”があるのでしょうね。
(^m^)

年収500万円ほどの30代のサラリーマン家庭があったとします。その夫婦たちの家計を見た場合、
「30代で2,300万円を貯蓄できた人」と「30代で積立投資で230万円残高ができた人」
どちらが”富豪”になりそうですか?

怪しいビジネスとそれに惹かれるカモがいます。
それらに加担するような大手メディアがあってはいけないはずなんですが。。。

嘘と詐欺の境界線はどこにあるのでしょうか?

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