『持病ありでも入れる医療保険』日経記事は力不足

Pocket

日経新聞電子版に
持病ありでも入れる医療保険 「よし」と飛び付く前に
という記事がありました。
書いているのは、よく医療保険を否定するポジショントークばかりしている女性FPです。

今回指摘しておきたいところは

正確性に欠けすぎる!
人の価値観をわかっていない!

というところです。

正確性に欠けすぎる

緩和型医療保険に限らずですが、生命保険の契約にとって、最も大切なところに「告知項目」があります。
その告知について、この記事は

告知項目も各社各様だ。オリックスは5年以内にがんによる入院・手術を経験した人を加入対象外とするが、他2社はがんだけでなく、精神疾患や肝疾患などによる入院・手術の経験者も入れない。緩和型とはいえ加入条件には細かな内容が含まれるので、正しくかつ慎重に告知する必要がある。

と書いています。
こう読むと、

例にあげられている3社は「5年以内のがん入院・手術をした人」、うち2社は「精神疾患・肝疾患の入院・手術をした人」は加入できない

とならないでしょうか?
天下の日経新聞様にある記事ですから、お墨付きってなものです。
ところが・・・

例にだされている3社の保険会社では、それぞれ各社で以下のような差があります。

【がん】
悪性新生物と上皮内新生物の差で加入できるようになっている会社があります。
【精神疾患】
精神疾患といって思い浮かぶ代表的なものに「うつ病」「パニック障害」とかありますが、それらは加入できるようになっている会社があります。
そもそも精神疾患で苦労されている方の多くは通院患者さんです。

厚生労働省によると
・精神疾患により医療機関にかかっている患者数は、近年大幅に増加しており、平成23年は320万人と依然300万人を超えています。
・精神病床の入院患者数は、ゆるやかに減少しており、平成23年には30万7千人となっています。
【肝疾患】
肝疾患となっていますが、「肝硬変」以外は加入できるようになっている会社があります。

生命保険業界の法令に照らし合わせると、この女性FPの仕事ぶり(記事内容)は「法令違反レベル」です。
その程度だからFP資格保有者はバカにされてしまうのですよ。
この記事を鵜呑みにしていると大きな間違いを犯してしまいますし、この記事は営業妨害はもとよりミスリードであり、保険会社が記事訂正ならびに謝罪を求めるべきものではないでしょうか。

>正しくかつ慎重に告知する必要がある

緩和型医療保険を検討されるような方は、健康面で日々苦労され戦っています。
健康に関することや保険に関することの価値観は、健康な方のそれとは比較にならないほどのものだと想像できます。
その方々に誤解とストレスを与えるような記事だと思います。

このFPさんにはそっくりそのままブーメランでお返ししておきましょう。
正しくかつ慎重に書く必要がありますよ。

人の価値観をわかっていない

このFPさんに限らず、他人様の医療保険加入を否定する人たちは
自分の価値観を押し付けているだけ
だということに気づきましょう。
たとえば、

たくさん洋服屋がありますが、それはなぜですか?
たくさん飲食店がありますが、それはなぜですか?

車だったらどうでしょうか?
500万円の車もあれば100万円の車もありますが、100万円の車をすすめるのでしょうか?
スーツだったらどうでしょうか?
10万円のスーツもあれば2万円のスーツもありますが、2万円のスーツをすすめるのでしょうか?
住宅だったらどうでしょうか?
5千万円の新築もあれば1千万円の中古もありますが、1千万円の中古をすすめるのでしょうか?

これらと同じです。
人にはそれぞれ価値観があり、その価値判断に基づいて様々な商品やサービスを購入していきますよね。
事実、このFPさんも自分の価値観をベースに医療保険を語っています。
残念な思考の持ち主のようですが、他人様の、しかも今回は緩和型医療保険を検討することになる健康状況の方の気持ちや価値観を考えていませんね。

このFPさんなんかは銀行にでも雇ってもらって、人一倍預貯金を集めてきてはいかがでしょうか?
そう、保険加入者の保険契約をやめさせて「預貯金!預貯金!」と言いながら。
( ̄д ̄)

日経新聞、生命保険に関する記事は相変わらず力不足です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする