続・フィデューシャリー宣言しているセゾン投信代表取締役の見識を疑う

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先日の記事の「貯蓄性の保険VS投資信託」的な部分について、別の計算もしながら検証しておきましょう。

~記事の前提~
 ・30歳 男性
・死亡保険金額:500万円

「貯蓄性の保険」
・月払保険料:10,455円
・30年の保険料累計:3,763,800円(A)
・30年後の解約返戻金:4,001,000円(B)
(B)ー(A)金額:237,200円

「掛け捨ての保険
・月払保険料:2,116円
・30年間の保険料累計:761,760円

セゾン投信の社長さんは、上記の「(B)ー(A)金額:237,200円」の結果について、

この場合の運用利回りが何パーセントだったのかを逆算すると、30年でこの数字なので、何と年0.405%。貯蓄型などと称しても、純粋な運用利回りはしょせんこの程度でしかないのです。

と言い、上記の例を使って保険契約は貯蓄性の保険ではなく掛け捨ての保険を推奨しています。
そこで、「貯蓄性の保険」とされている10,455円の保険料から「掛け捨て保険」とされている2,116円の保険料を差し引いてみた場合でみてみましょう。
(実際の商品設計の考え方はもちろん違います)

「10,455円ー2,116円=8,339円」で解約返戻金4,001,000円になる金利を計算してみましょう。
結果は、
1.84%
です。

セゾン投信の社長さんは

では、これを仮に投資信託の積立で運用し続けたらどうなるでしょうか。毎月1万455円ずつ30年間積み立て、おとなしめの年平均3%で運用し続けた場合、最終的にいくらになるのかを計算すると、610万5000円になります。

と言っていますが、保険を批判して説明するならきちんと手数料ぐらい引いてほしいですね。
手数料は仮定すればいいだけなのにしない。意図的に。
「ノーロード+信託報酬1%」で計算すると、セゾン投信の社長さんが「610万円」と言った数字が「516万円」ほどになります。
100万円ほど減っています。

リアルにわかると思います。
毎月1万円ほどの積み立てで30年間、3%の運用ができたとして100万円ほどの手数料。

100万円÷30年÷12か月=2,777円

10,455円の積立額に対して、ほぼ3割が手数料になるということですね。
この手数料、率直にどう思いますか?
投資信託は信託報酬「1%」でも30年継続された場合、大きな手数料負担をすることになるということがわかるのではないでしょうか?
その事実をまったく説明せずに、ただ保険商品を悪く言うセゾン投信の社長さんの姿勢はいかがなものでしょうか。

貯蓄性保険を頭ごなしに否定する人たちの知識・情報は疑うべし

同時に、よく貯蓄性の保険商品は「〇割」手数料がかかるから効率が悪いだのと言っている「保険否定論者」や「自分で計算もできないFP資格保有者」たちは、このようなことについて何と言うのでしょうか?
普通の感覚を持ち合わせているなら、
「投資信託で長期投資していたらたくさん手数料を持っていかれます」
と言うはずですが、そのような情報発信をきちんとすることもなく、ただひたすらポジション・トークを繰り返すばかりです。
いや、そもそも知識がないのかもしれません。(そうであれば危険すぎます)

私はメディアやネット上で貯蓄性保険を頭ごなしに否定する保険否定論者やFP資格保有者たちのことを

①そもそも保険の知識が乏しい
②FPとしての経験値が乏しい
③自分で計算・検証・分析ができない

と思っています。
それでは、この投資信託(信託報酬1%)で3%運用ができた場合の金利を上記の貯蓄性保険商品と同じ計算で求めてみましょう。

結果は、
2.01%
です。

「貯蓄性保険:1.84%」と「投信3%運用:2.01%+掛け捨て保険」です。
セゾン投信の社長さんはこれをどう説明するのでしょうか?

IFAにすすめられる投信はなお厳しい

また、巷のIFA(保険代理店兼業)らがすすめる投資信託であれば「販売手数料:3.24%、信託報酬:1.62%」(所属証券会社と手数料をほぼ折半するために高い手数料率の商品をすすめる)が多いかと思います。
そうすると、610万円が「442万円」ほどになります

さらに、20%の税金を引いてみましょう。

442万円-376万円=66万円×80%=52万円

376万円が610万円になったとシミュレーションされているのに、実際の手取り額は「52万円」!?

あれ? (・△・)
となりますよね。
これに、別途掛け捨て保険料の負担が待っているということです。
「なんなんだ?」って感じになりませんか?

こういうこともあり、
IFAらは、平気で「5%」「6%」「7%」で運用ができると言っているんです。

隠す 棚に上げる 笑える

必死に老後の資産形成で投資信託をすすめる人たちって、「とんでもない手数料」を自分たちが得ている(個人投資家が負担する)という事実を棚に上げていると思いませんか?(選択制DCを強くすすめている人たちにも同じ傾向あり)

いや、
隠していると思いませんか?

セゾン投信の社長さんと同じように言ってみましょう。

しょせん0.4%だと言われた貯蓄性の保険は、保障を考慮すると実質1.8%ほどになっていました。

その貯蓄性の保険の事実になる部分を伝えないだけではなく、投信で年平均3%(もちろん不確定)だと鼻息荒く言っていますが、信託報酬が1%かかるだけで、実質年2%しかできないことも伝えていません。
そして、それとは別に掛け捨て保険をすることにより、実質リターンはさらに目減りすることも。

投資信託での長期投資はすごい結果になる!
などと言っていますが、今回の例にある「不確実な3%のもの」と「確定している貯蓄性の保険商品」とは、30年後のリターンはそんなに変わらないようですし、そもそも商品自体を同列に比較するようでは手法としては不誠実でしょうね。

というよりも
なぜ、信託報酬(販売手数料)や税金といった個人投資家にとってマイナスになる事実を隠すのでしょうか?

なんだか笑えますね。
残念ですが、営業手法に誠実さがないんです。

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