DCはDC口座に資金を蓄積させていくことからはじまる

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DC口座の特徴のひとつに”休める”がある

間違いなく言えることは
確定拠出年金制度にある資産は、それぞれの人が60歳になったとき、とても大切な資産となっています

人生の長丁場、もっと言うと、働いている間の大部分の期間をかけて、確定拠出年金制度を使って運用していくにあたり、個人(投資家)が知っておくべき当制度のメリットは、

休める!

ということです。
仕事でもなんでも「休む」ということはとても重要なことですよね。
スポーツの世界でも「完全休養」「積極的休養」があります。
この「積極的休養」をうまく取り入れることができるかどうかでスポーツでは、特に記録(数値)というカタチででてくる競技では、その成果が目に見えて変わってきたりします。

投資という行為についても、”休むも相場”という格言があるのはご存知かと思います。
そして、この「休む」、特に「積極的休養」というのをうまく使っていくことができるのが、DC口座の特徴です。
特定・一般口座やNISA口座では出しづらい積極的休養効果をDC口座では出しやすいんですね。
ちなみに、予定利率と責任準備金、失効のある変額保険などは休めません。論外です。


(画像)一休さん

しかし、現実の積立投資では「休む」という投資方法は推奨されていません。
そうです。

上がっても口数少なく、下がっても口数多く

という口数理論を振りかざし、とにかくリスク性商品を買い続けるという行為が正しいことだと喧伝していっています
根拠として、
現在進行形の異次元の金融緩和で結果がでているということを頼りに。
そして、そのようなことが今後も起こるということを前提にして。
積立投資がネットワークビジネス化していっているということにも気づかずに。
いま日本でされている積立投資の説明が、詐欺的手法と紙一重だいうことにも気づかずに。

積立投資は再現性が高いことが実証されていない

さて、確定拠出年金制度を使っていくためには、

まず、DC口座に資金を蓄積させていくことが、はじまりとなります。

確定拠出年金の運用成果は、DC専用口座にある資金が対象となりますので、DC制度で何をするにしてもその口座の中に資金がなければ対応できません。

しかし、それはよくある

DCに用意されている〇〇ファンドを買っていきましょう!

でなくて大丈夫です。
まずは”蓄積”をしていけばいいです。

専門家や専門家気取りの人たちが、主にネット上で
「〇%で運用できれば」
「平均〇%で運用できます」
という思いっきり高いリターンを平気で語っています

彼らが本当にそれを信じているなら、率先して自分自身がカネ借りてでも全力で投資をしていることでしょう。
ただ、滑稽なことにそのようなことを言う人たちに限って全力で投資なんてしていません。
それどころか、「投資は余裕資金で」とか言っています。
矛盾なんですよね。その姿勢が。机上の空論大好き人間の典型的な姿だと思っています。
普通に思いませんか?
そんなに高いリターンが期待できるならカネ借りてでもやったほうがいいはずなんですが。
余裕資金でなんていうのではなく、ガンガンとメインシナリオでやっていくべきだと思うのですが。

また、銀行は積立投資をするという人たちに対してドンドン「融資」をしたほうがいいでしょう。
そんなに高いリターンが期待できるなら貸してやったほうがいいはずです。
銀行に勤める全従業員が”積立投資ローン”なるものを組んでやればいいはずです。
そのようなこと、普通に思いませんか?
しかし、銀行も融資なんてしません。

これが真実です。
投資は、不確実です。
不確実なものについて語られている話の多くが、普通の大人として文言を解釈すると「断定的判断の提供」のようなことが平気で行われています。

確定拠出年金制度誕生の背景のひとつに、証券会社、保険会社、信託銀行といった24時間365日必死に金融の世界で資産運用に取り組んでいる人たちが「厚生年金基金」「適格退職年金」といった確定給付年金で結果を出せなかった賜物があります。

私たち大人は、
そのような業界人たちが言う「複利運用で」「長期投資で」という机上の空論を信用することがとんでもなくおかしいことだと気づきましょう。
と同時に、高いリターンが得られると積極的に投資をすすめる人たちでカネを借りて投資をしていない人たち、それについて融資をしない銀行の姿勢もおかしいことだということに気づきましょう。

そもそも
何十年という長期の積立投資でゴールにたどり着いたという人がどれだけいるのでしょうか?
まず、そんなにいないでしょう。
ここ数年の日銀のドーピング相場天狗になっている人たちが煽っているだけです。

つまり
再現性がある、再現性が高いことが実証されていないことについて、あなた自身が一生懸命働いて得た大切な財産を無防備な状態にさらさせないようにしましょう。
それが確定拠出年金、積立投資に取り組んでいくために必要な心構えの第一歩です

最後にもう一度。
確定拠出年金制度にある資産は、それぞれの人が60歳になったとき、とても大切な資産となっています。


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