日本人の「リスク資産保有割合は少ない」はミスリード②

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日本人のリスク資産は少ないのか?

以前、
日本人の「リスク資産保有割合は少ない」はミスリード①
にも書きましたが、補足していきます。

あなたは米国人?日本人?どっちですか?

日銀の「資金循環の日米欧比較」(2016年12月22日)より

個人家計における金融資産をみてみましょう。
米国の金融資産は、73.1兆ドル、1ドル120円で計算すると8,772兆円になります。
日本の金融資産は、1,752兆円

日本の人口:1億2680万人(2016年10月時点※1)
米国の人口:3億2398万人(2016年10月時点※1)
※1、世界経済のネタ帳より

これらの資料より、
*米国の個人家計の金融資産は、日本の約5倍(※2)です。
*米国の人口は、日本の約2.5倍です。
*一人当たりの金融資産でみると、約1.9倍(※2)です。
※2、為替:1ドル120円とする

ここから考えられることは、
*一人あたりの金融資産は日本人のほうが多い
*米国は、とんでもない金融資産を持っている層がいる

1%の富裕層がアメリカ全体の所得の20%を握っています
2014年、アメリカ人の上位1%の冨が、下位90%の冨を上回ったと発表されています。
また、アメリカ人の6割は預金残高が千ドル以下しかないとも言われています。


ここから言えることは、
*日本人の家計コントロールは、米国人よりも劣っているとは到底いえない
*個人家計においては、リスク性資産の保有がいい悪いに影響するということはいえない

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